プレスリリース

2001年7月27日

美浜発電所1号機の原子炉起動および
調整運転の開始について

1.今回の定期検査を利用して実施した主な工事等
 (1)原子炉容器上部ふた取替工事  (添付1図-1図-2参照
 中長期的な保守性、経済性等を総合的に勘案し、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、既設の原子炉容器上部ふたを撤去し、新しい型の原子炉容器上部ふたに取り替えました。
 なお新上部ふたには、平成11年1月29日に発生した大飯発電所2号機での制御棒落下事象を反映し、工場にてあらかじめラッチアセンブリ(*)に保護被膜を形成させ、腐食予防を図りました。
  (*)ラッチアセンブリ:制御棒駆動機構部の内部構成品

 (2)中央制御盤取替工事   (図-3参照
 操作部分と監視部分とに分離している中央制御盤について、監視性・操作性および保守性向上の観点から、監視部分の改造を行い、操作部分と一体化しました。

 (3)原子炉容器照射試験片取出工事
 中性子照射による原子炉容器の材料特性変化を定期的に把握するため、原子炉容器内部に設置している照射試験片を計画的に取り出しました。

2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
 蒸気発生器伝熱管(B-蒸気発生器、計2,918本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。
 (参考)各蒸気発生器の伝熱管設備本数:
              Aループ 2,918本
              Bループ 2,918本(今回検査実施)

3.燃料集合体の検査結果
 
 燃料集合体(29体)について、外観検査を実施した結果、異常は認められませんでした。
 また、燃料集合体全数121体のうち45体を取替えました。
 (取替燃料集合体45体のうち32体は新燃料集合体)

4.次回の定期検査の予定
平成14年秋頃

以 上  

<参考資料>

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