プレスリリース
2001
2001年6月8日
高浜発電所3号機の定期検査開始について
1.今回の定期検査を利用して実施する主要な工事
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台ある1次冷却材ポンプのうち、A及びC-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、並びに同締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。
- (2)蒸気発生器伝熱管予防保全対策工事 (図-2参照)
- 蒸気発生器伝熱管の応力腐食割れに対する予防保全対策として、引張り残留応力の低減を図るため、高温側管板拡管部の伝熱管内面に、ショットピーニング(*)を施工します。
- *ショットピーニング
- 伝熱管内面にビーズ(直径約0.2mmの金属微粒子)を打ち付けることにより、材料表面に圧縮残留応力を発生させるものである。ビーズ供給装置から連続的に供給されるビーズは空気により圧送され、伝熱管に挿入された先端ノズルから伝熱管に打ち付けられる。
- (3)1次冷却材系統脱気装置の設置工事 (図-3参照)
- プラント起動時における1次冷却材系統の溶存酸素を低減し、配管の応力食割れに対する環境改善及び脱気操作の短縮を図るため、既に設置している脱気装置(3,4号機共用)への接続配管を設置します。
2.燃料集合体の取替
- 燃料集合体全数157体のうち57体を取り替える予定です。
(取替用燃料集合体のうち48体は新燃料集合体。)
3.今後の予定
- 原子炉起動、臨界: 平成13年8月上旬
調整運転開始 : 平成13年8月上旬
本格運転再開 : 平成13年8月下旬
<参考資料>