プレスリリース

2001年4月17日

平成13年度研究計画について

 関西電力と日新電機は、半導体工場やデータセンター等の大口のお客さまからの雷等による瞬時電圧低下対策機器の開発ニーズの高まりを受け、「大容量・低コスト・コンパクト」な対策装置を平成13年度末の完成を目指して研究開発を行ないます。

-開発のコンセプト-

従来の低圧小・中容量機(最大400KVA)に加え、高圧大容量機(1,000KVA以上)を開発し、お客さまの幅広いニーズに対応できるものとします。

  • 重要負荷と一般負荷が渾然一体となっている場合でも高圧系統で一括対策が可能となり、工事期間の短縮やコストの低減が可能となります。
開発する瞬時電圧低下対策装置の仕様・特徴・課題

対応容量と時間

  • 1,000KVA以上の容量に対応ができ、対応時間は標準で以下のとおり。
    電圧低下率10%で2秒、60%で0.35秒、100%で0.09秒

低コスト、コンパクト

  • 機器コストは4万円台/KVAであり、従来の小・中容量を複数台設置する場合に比べて大容量化により2割程度のコスト低減が図れる。また、工事期間も半分以下の3日間程度に短縮できる。 (2,000KVA規模での試算)
  • エネルギーの蓄積にコンデンサを使用するため、バッテリーのようなメンテナンスが不要。
  • 直列型であるため、構成部品が小型で軽量、コンパクト。

環境に優しい

  • 静止型であるため静粛かつ排気ガスが発生せずクリーン。
開発課題
  • 大容量インバータの開発。
  • 複数インバータの多重化制御方式の開発

以 上

<参考資料>

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