プレスリリース

2001年3月5日

高浜発電所2号機の定期検査状況について
(第6高圧給水加熱器ドレン流量増加に伴う出力降下)

 高浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格出力82万6千キロワット)は、平成13年1月13日から第19回定期検査を実施中ですが、2月27日に原子炉を起動、3月2日より調整運転を開始しておりましたが、出力上昇中の3月4日20時35分頃、2次冷却水を加熱して蒸気発生器に戻す給水系(2系統)のうちA系統の第6高圧給水加熱器ドレン流量(*)の増加が認められました。このため同日20時40分頃、約91%(74万8千キロワット)で出力上昇を停止し、2次系の各種パラメータを監視したところ、高圧給水加熱器の伝熱管漏えいの可能性があると判断されたため、21時30分から出力降下を開始して22時17分に定格出力の約75%としました。
 なお、出力75%に到達後のA系統ドレン流量は、健全であるB系統のドレン流量と同程度となり、通常状態で安定しており、異常は認められませんが、今後詳細な調査を実施することとします。
  また、当該高圧給水加熱器は2次系機器であり、今回の事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上  

    (*)高圧給水加熱器は、2次系のタービンの蒸気により蒸気発生器への2次系の給水を加熱しているが、加熱後の蒸気はドレン水(凝縮水)となる。通常、ドレン流量はほぼ一定であるが、伝熱管に損傷等 が発生した場合、給水が蒸気側に漏れ込み、ドレン水と混合するため、流量が増加する場合がある。
      なお、ドレン水は、脱気器に回収され、再び給水となる。

<参考資料>


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