プレスリリース
2001
2001年1月19日
大飯発電所4号機の原子炉起動および調整運転の開始について
1.今回の定期検査を利用して実施した主な工事等
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台ある1次冷却材ポンプのうち、C-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検しました。
- (2)原子炉容器供用期間中検査
- 原子炉容器の溶接部等について、計画的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認しました。
2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
- 蒸気発生器伝熱管(B及びD-蒸気発生器、計6,764本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。
-
3.燃料集合体の検査結果
- 燃料集合体(70体)について、外観検査を実施した結果、異常は認められませんでした。
- また、燃料集合体全数193体のうち103体を取替えました。
- (取替燃料集合体103体のうち80体は新燃料集合体)
- なお、今回の定期検査で、先行照射中(平成9年3月~平成13年度予定)の高燃焼度燃料(55,000MWd/t)8体のうち2体を取り出しました。今後、使用済燃料ピットにおいて、燃料棒被覆管表面の酸化膜厚さの測定を行います。
- また、燃料集合体全数193体のうち103体を取替えました。
(参考)各蒸気発生器の伝熱管数 | :Aループ 3,382本 |
:Bループ 3,382本 | |
:Cループ 3,382本 | |
:Dループ 3,382本 |
4.その他
- 日本原子力発電敦賀発電所2号機における1次冷却材漏えい事象を踏まえ、プラント運転中に原子炉冷却材系統と同温、同圧の1次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の配管の一部について、超音波探傷検査(UT)を行い、健全であることを確認しました。
- また、海外プラントで発生した熱疲労事象の反映として、類似箇所について超音波探傷検査(UT)を実施し、健全であることを確認しました。 (図-2参照)
5.次回の定期検査の予定
- 平成14年春頃
以 上
<参考資料>