プレスリリース
2000
2000年11月22日
大飯発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について
- 1.概 要
- 大飯発電所1号機の原子炉容器の上部ふた取替工事は、平成12年7月31日からの定期検査開始をもって、工事を開始しました。
平成12年9月22日に旧上部ふたの搬出を行い、9月23日に新上部ふたの原子炉格納容器への搬入を行い、11月4日に原子炉容器への据付けを完了しました。 - 2.原子炉容器上部ふた取替工事の工程 (図-1参照)
- ○ 取替工事の開始(定期検査開始) :平成12年 7月31日
- ○ 取替工事の終了(原子炉容器組立て) :平成12年11月11日
- ○ 取替工事の終了(原子炉容器組立て) :平成12年11月11日
- 3.原子炉容器上部ふたの技術的改善点 (図-2参照)
- 取替後の原子炉容器上部ふたは、海外の損傷事例を反映した原子炉容器上部ふたを採用しました。
- 主な改善点は、次の通りです。
項 目 改 善 点 理 由 管台の材料 インコネル600から
インコネル690に変更耐腐食性の向上 キャノピーシール 廃止 信頼性向上 フランジと鏡板の取合部 一体化による溶接部の廃止 信頼性向上 予備管台 形状変更 信頼性向上 管台溶接部 溶接開先形状変更 溶接残留応力低減 出力分布調整用制御棒クラスタ駆動装置 不要な管台の撤去 信頼性向上 - 主な改善点は、次の通りです。
- 4.旧原子炉容器上部ふたの保管
- 旧原子炉容器上部ふたは、保管容器内に収納した状態で、発電所内に設置している鉄筋コンクリート造の蒸気発生器保管庫に旧蒸気発生器とともに保管しています。
- 5.廃棄物の発生量
- 原子炉容器上部ふたの取替工事に伴い発生した放射性廃棄物の量は、旧原子炉容器上部ふたや制御棒駆動軸等、ドラム缶に換算して約680本であり、それらを既設の廃棄物庫および蒸気発生器保管庫内に保管しています。
以 上