プレスリリース

2000年11月10日

大飯発電所4号機の定期検査開始について

1.今回の定期検査を利用して実施する主な工事等
 (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査  (図-1参照
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として4台ある1次冷却材ポンプのうち、C-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。

 (2)原子炉容器供用期間中検査
 原子炉容器の供用期間中検査(10年計画)として、原子炉容器の溶接部等について、計画的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認します。

2.燃料集合体の取替え

 燃料集合体全数193体のうち96体を取替える予定です。
  (取替用燃料集合体のうち80体は、新燃料集合体。)
 なお、大飯発電所4号機では、現在高燃焼度燃料(55,000MWd/t)8体の先行照射中(平成9年3月~平成13年度予定)ですが、今回の定期検査で2体を取り出し、発電所の使用済燃料ピットにて、燃料棒被覆管表面の酸化被膜量等の測定を行う予定です。

3.今後の予定

 
原子炉起動、臨界:平成13年1月 下旬
調整運転開始  :平成13年1月 下旬
本格運転再開  :平成13年2月 中旬

4.その他

 
 日本原子力発電敦賀発電所2号機における1次冷却材漏えい事故を踏まえ、プラント運転中に原子炉冷却材系統と同温、同圧の1次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の配管の一部について、超音波探傷検査(UT)を行い、健全性を確認します。
 また、海外プラントで発生した熱疲労事象の反映として、類似箇所について超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認します。  (図-2参照

以 上  

<参考資料>

プレスリリース