1.今回の定期検査を利用して実施した主要な工事
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台ある1次冷却材ポンプのうち、C-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等、耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検しました。
- (2)原子炉容器供用期間中検査
- 原子炉容器の供用期間中検査(10年計画)として、原子炉容器の溶接部等について、抜き取り的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認しました。
- (3)1次冷却材系統脱気装置設置工事 (図-2参照)
- 応力腐食割れに対する環境改善および脱気操作の短縮を図るため、脱気装置および接続配管を設置しました。
- (4)日本原子力発電 敦賀発電所2号機における1次冷却材漏えい事故を
反映した検査の充実 (図-3参照)
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- 再生熱交換器の中間胴本体抽出水出口付近母材部(第1、第2支持リング間1箇所)において、超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認しました。
- 第3種管のうち、第1種管と同等の温度、圧力の1次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の充てん及び抽出系配管の突き合わせ溶接部については、従来の漏えい検査に加え、定期的(10年に25%)に超音波探傷検査(UT)を実施することとし、本定検では10箇所について実施し、健全性を確認しました。
- フランス・シボー発電所で発生した熱疲労事象の反映として、類似箇所(溶接線と母材、38箇所)について、超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認しました。
2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果 (図-4参照)
- 蒸気発生器伝熱管全数(10,111本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、A-蒸気発生器伝熱管4本、B-蒸気発生器伝熱管1本およびC-蒸気発生器伝熱管6本の計11本に有意な信号指示が認められました。
- 信号指示が認められた箇所は、高温側の拡管部であり、前回(第11回)定期検査および高浜3号機第12回定期検査で認められた信号指示と同様であることから、原因は製作時に伝熱管を管板部で拡管する際、管内面で局所的に引張りの残留応力が発生し、これと運転時の内圧とが相まって、伝熱管内面から応力腐食割れが発生したものと推定されました。
- 対策として、この伝熱管11本について、施栓しました。
[平成12年10月2日 記者発表済]
3.燃料集合体の検査結果
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- 燃料集合体(24体)について、外観検査を実施した結果、異常は認められませんでした。
また、燃料集合体全数157体のうち65体を取り替えました。
(取替用燃料集合体のうち56体は新燃料集合体。)
4.次回定期検査の予定
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- 平成14年冬頃
以 上
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