プレスリリース
2000
2000年9月5日
高浜発電所4号機の定期検査開始について
1.今回の定期検査を利用して実施する主要な工事
- (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査 (図-1参照)
- 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として3台ある1次冷却材ポンプのうち、C-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。
- (2)原子炉容器供用期間中検査等
- 原子炉容器の供用期間中検査(10年計画)として、原子炉容器の溶接部等について、抜き取り的に超音波による探傷検査を行い、健全性を確認します。
- (3)1次冷却材系統脱気装置設置工事 (図-2参照)
- 応力腐食割れに対する環境改善及び脱気操作の短縮を図るため、脱気装置及び接続配管を設置します。
- (4)日本原子力発電 敦賀発電所2号機における一次冷却材漏えい事故を反映
した検査の充実 (図-3参照)
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- 再生熱交換器の中間胴本体抽出水出口付近母材部(第1、第2支持リング間1箇所)において、超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認します。
- 原因が明らかになっていないフランス・シボー発電所の熱疲労について、類似の箇所(溶接線と母材、38箇所)について、超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認します。
- 第3種管のうち、第1種管と同等の温度、圧力の一次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の充てん及び抽出系配管の突き合わせ溶接部については、従来の漏えい検査に加え、定期的(10年に25%)に超音波探傷検査(UT)を実施することとし、本定検では10箇所について実施して健全性を確認します。
2.燃料集合体の取替え
- 燃料集合体全数157体のうち65体を取替える予定です。
(取替用燃料集合体のうち60体は新燃料集合体。)
3.今後の予定
- 原子炉起動、臨界:平成12年11月 上旬
調整運転開始 :平成12年11月 上旬
本格運転再開 :平成12年12月 上旬
以 上
<参考資料>