プレスリリース

2000年7月26日

美浜発電所3号機の定期検査開始について

1.今回の定期検査を利用して実施する主な工事等
 (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査  (図-1参照
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、3台ある1次冷却材ポンプのうち、B-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。

 (2)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事  (図-2参照
 海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統他の配管の一部について、材質等を変更した新しい配管に取り替えます。

 (3)1次冷却材系統脱気装置設置工事  (図-3参照
 応力腐食割れに対する環境改善および脱気操作の短縮を図るため、脱気装置および接続配管を設置します。

 (4)発電機固定子コイル取替工事  (図-4参照
 絶縁物の材料を現在のポリエステル樹脂から、耐久性に優れたエポキシ樹脂に変更し、発電機固定子コイルを取り替えます。

2.燃料集合体の取替え

燃料集合体全数157体のうち60体を取り替える予定です。
  (取替用燃料集合体のうち、48体は新燃料集合体。)

3.今後の予定

 
原子炉起動、臨界:平成12年 9月 下旬
調整運転開始  :平成12年 9月 下旬
本格運転再開  :平成12年10月 下旬

4.その他  (図-5参照

 
 日本原子力発電敦賀発電所2号機における1次冷却材漏えい事象を踏まえ、プラント運転中に原子炉冷却材系統と同温、同圧の1次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の配管の一部について、超音波探傷検査(UT)を行い、健全性を確認します。
 また、海外プラントで発生した熱疲労事象の反映として、類似箇所について超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認します。

以 上  

<参考資料>

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