プレスリリース

2000年7月24日

関西電力の通信事業の再編強化について
~「株式会社ケイ・オプティコム」の事業展開~

 当社は、この度、光ファイバ賃貸ビジネスを目的に設立した、当社の100%子会社「株式会社ケイ・オプティコム」(平成12年6月1日設立)を中心に当社通信事業を再編・強化することと致しました。
    <「株式会社ケイ・オプティコム」の事業展開>
    通信事業者およびCATV事業者向け光ファイバ賃貸
    高速大容量通信プラットホームの提供とその活用
    -中小企業向け、個人向けインターネット接続などのIPネットワーク事業
    -データセンター事業
    コンテンツ事業

 「株式会社ケイ・オプティコム」は、光ファイバ賃貸ビジネスだけでなく、昨今のIT革命の中、急増するインターネット需要に応えるために、この光ファイバネットワークを活用した高速大容量の情報通信サービスを行い、更なる収益拡大を目指したいと考えております。しかしながら、情報通信サービスの提供には、お客さまとのアクセス手段が必要であります。

  • 企業向けサービスは、光ファイバがアクセス手段
  • 個人向けサービスは、家庭までのラスト・ワン・マイルの確保が必要

 このような状況の中で、更なる収益拡大を図るためには、今後、光ファイバから家庭までのアクセス手段を効率的に確保する必要があると判断し、当社通信事業の再編により関電グループが有する通信インフラを集約することとしました。

 具体的には、平成12年11月を目途に、「株式会社ケイ・オプティコム」に、
  有線によりお客さまとのアクセスを可能にするため、
      CATV事業会社「株式会社関西ケーブルサービス」の合併
  無線によりお客さまとのアクセスを可能にするため、
      PHS事業会社「株式会社アステル関西」の営業譲渡
を行います。

 以上、当社通信事業の再編により、光ファイバネットワークをベースにした多様な通信サービスの提供が可能となることから、「株式会社ケイ・オプティコム」は平成20年度売上1千億円を目標に事業展開していきます。

 なお、「株式会社アステル関西」の営業譲渡にあたって、当社は貸付金債権130億円(うち、113億円は平成12年3月期決算にて貸倒引当金として計上済)を放棄するとともに、債務超過解消のために325億円を限度に資金贈与を行います。同社は、平成12年度内を目途に、清算することと致しますが、現在のPHS事業につきましては、従来同様のサービスを継続し、アステルブランドを継承していきます。

 

<参考資料>


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