プレスリリース

2000年5月17日

平成12年度研究計画について

 最近オンサイト分散電源としてマイクロガスタービン(MGT)と固体高分子型燃料電池(PEFC)が脚光を浴びています。MGTはすでに商用段階を迎え、一方PEFCは未だ検証段階と、両者の開発段階には隔たりがありますが、いずれも今後分散電源として普及してくると言われています。
 当社も、これらをお客さまのニーズに応えていくためのご提案ツールと位置づけ、総合エネルギー事業の一環として新技術の研究を行っていきます。

<マイクロガスタービン>

 1.設置場所: 大阪発電所(大阪市住之江区)
 2.設置機器: キャプストン社製【28kW・天然ガス燃料】(平成11年12月~)
  ボーマン社製【55kW・天然ガス燃料・熱電可変型】(平成12年夏頃~)
 3.試験内容: 熱回収を含めたコジェネ特性評価
耐久性評価
系統連系特性評価
環境特性評価
 4.その他  : 実際に導入した場合の省エネ効果を定量的に評価する手法を取得する観点から、当社関係施設にも設置して実使用環境下でのフィールド評価試験を実施予定
 今後、性能・運用・保守全般に渡る評価を行い、お客さまに満足していただけるご提案に向け、技術力の向上に努めます。


<固体高分子型燃料電池>

 1.試験場所: 総合技術研究所(尼崎市)
 2.試験内容: 市販機種の運転試験研究(平成11年8月~)
・三洋電機(株)製【1kW・水素燃料】について
 運転特性評価、耐久性評価などを実施中
※各社機種の運転試験による評価についても
 現在検討中
  主要構成部品の要素研究(平成12年4月~)
・セル、改質器の特性評価

 商用化にはもう少し時間がかかると思われますが、現段階から新しい技術開発に取り組み、レベルアップに努めます。

以 上  

<参考資料>

プレスリリース