プレスリリース

2000年3月8日

大飯発電所2号機の定期検査開始について

1.今回の定期検査を利用して実施する主な工事等

 (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査
 1次冷却材ポンプの供用期間中検査として、4台ある1次冷却材ポンプのうちBおよびC-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締め付け部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検します。

 (2)原子炉容器照射試験片取出工事
 中性子照射による原子炉容器の材料特性変化を定期的に把握するため、原子炉容器内部に設置している照射試験片を計画的に取り出すもので、今回4回目になります。

 (3)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事
 海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統他の配管の一部について、材質等を変更した新しい配管に取り替えます。

2.燃料集合体の取替え

  燃料集合体全数193体のうち36体を取替える予定です。
  (全て新燃料集合体。)

3.今後の予定

 
原子炉起動、臨界:平成12年5月 上旬
調整運転開始  :平成12年5月 中旬
本格運転再開  :平成12年6月 上旬

4.その他

      (1) 日本原子力発電敦賀発電所2号機における1次冷却材漏えい事象を踏まえ、プラント運転中に原子炉冷却材系統と同温、同圧の1次冷却材が流れる再生熱交換器と原子炉冷却材系統間の配管の一部について、超音波探傷検査(UT)を行い、健全性を確認します。
 また、海外プラントで発生した熱疲労事象の反映として、類似箇所について超音波探傷検査(UT)を実施し、健全性を確認します。
     
(2)

平成12年2月14日に発生した復水器内への海水漏れ込み事象に際し、漏えいが認められた細管他を抜管の上、調査等を実施します。

以 上  

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