プレスリリース
2000
2000年2月21日
美浜発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について
1.今回の定期検査を利用して実施した主な工事等
- (1)低圧タービンロータ取替工事
- 低圧タービンロータについて、耐応力腐食割れ性の向上等、信頼性確保の観点から、動翼円板をロータ車軸に焼嵌(ば)めている「焼嵌(ば)め型ロータ」から、円板を車軸と一体化させた「全一体型ロータ」に取り替えました。
- (2)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事
- 海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統設備の小口径配管の一部について、材質を変更した新しい配管に取り替えました。
2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
- 蒸気発生器伝熱管(A-蒸気発生器、計2,918本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。
(参考)各蒸気発生器の伝熱管数:
Aループ 2,918本(今回検査実施)
Bループ 2,918本
- 燃料集合体(26体)について、外観検査を実施した結果、燃料集合体に異常は認められませんでした。
また、燃料集合体121体のうち40体を取替えました。
[取替用燃料集合体のうち、28体は新燃料集合体]
- 平成13年春頃
5.その他
- 日本原子力発電敦賀発電所2号機における一次冷却水漏えい事故を反映した検査
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日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機再生熱交換器連絡配管からの1次冷却材漏えい事象を踏まえ、再生熱交換器の連絡配管等の検査を行い異常のないことを確認しました。
以 上