プレスリリース

1999年11月29日

美浜発電所1号機の定期検査開始について

  1. 今回の定期検査を利用して実施する主な工事等

    (1)低圧タービンロータ取替工事

     低圧タービンロータについて、耐応力腐食割れ性の向上等、信頼性確保の観点から、動翼円板をロータ車軸に焼嵌めている「焼嵌め型ロータ」から、円板を車軸と一体化させた「全一体型ロータ」に取り替えます。


    (2)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事

     海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な 健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統設備の 小口径配管の一部について、材質を変更した新しい配管に取り替えます。



  2. 燃料集合体の取替え

    燃料集合体全数121体のうち49体を取替える予定です。
    (取替用燃料集合体のうち32体は、新燃料集合体。)


  3. 今後の予定

    原子炉起動、臨界  :平成12年 2月 下旬
    調整運転開始    :平成12年 2月 下旬
    本格運転再開    :平成12年 3月 下旬


  4. その他

    (1) 本定期検査で当初計画していました原子炉容器上部ふたの取替工事につきましては、今年1月に大飯発電所2号機で発生した制御棒落下事象の 再発防止対策として、取替工事に伴い新たに製作する制御棒駆動装置の 内部構成品については、腐食を予防するため、あらかじめ保護被膜を形成 させたものを使用することとしていましたが、この作業に遅れが生じた ことから、取替工事を先送りすることとしました。

     
    (2) 日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機再生熱交換器連絡配管からの1次冷却材漏えい事象を踏まえ、再生熱交換器の連絡配管等の検査を行います。


以 上

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