プレスリリース

1999年3月11日

大飯発電所2号機の点検状況について

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格出力117万5千キロワット)は、平成 10年8月29日からの第14回定期検査において、調整運転開始後の出力上昇中( 約38%出力)の平成11年1月29日に制御棒1本が挿入され、電気出力が約35 %まで低下したことから、点検調査を行うため出力降下し、発電機を解列しました。  その後、原子炉停止に向けて、制御棒の挿入操作を行っていたところ、制御棒1本 の挿入状態が他のものより下方に挿入されていたことが確認されたことから、原子炉 を手動停止させました。

 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。 原因調査として、制御棒駆動装置の動作確認や電気系設備の点検等を実施したとこ ろ、電気系設備については、異常は認められていません。
 しかし、制御棒動作確認において、当該制御棒2本については、正常に動作しまし たが、他の制御棒4本について新たに動作不良(落下、スリップ等)が認められました。
 不具合のあった制御棒について動作状況を調査したところ、駆動機構のコイルに流 れる電流値は正常であるにも係わらず、可動つかみ(MG)磁極の動作音が正常な場合 に比較して小さいことなどが認められたことから、MG磁極が上下する動作が若干緩 慢であることにより、動作不良(落下、スリップ等)が生じたものと推定されました。
今後、現地および工場において引き続き詳細点検調査を実施することとします。

 [平成11年1月29日、2月17日 記者発表済]  

 これまで、現地で温度の低い状態において制御棒駆動装置の据え付け状態を確認す るとともに、制御棒駆動装置の動作回数、温度の影響による動作状況の関連について 調査するため、様々な温度条件で動作試験等を実施しました。この中で、温度の低い 状態において前に動作不良を起こしている制御棒1本に動作不良が再現した他、温度 の低い状態および高い状態においても可動つかみ磁極が上下する動作が若干緩慢であ る制御棒が認められました。
 引き続き詳細点検を行うため、本日より原子炉容器の開放に着手し、6本の制御棒 駆動装置についてハウジング部を切断し、駆動機構の分解点検調査を行っていくこと としました。

 なお、工場において、制御棒駆動装置の構成部品の各種試験および実機モデルを用 いた動作試験等を継続していくこととしています。

以 上  

     (通商産業省によるINESの暫定評価)
    INES:国際原子力評価尺度
    基準1 基準2 基準3 評価レベル
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