プレスリリース

1999年1月29日

大飯発電所2号機の原子炉手動トリップについて

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格出力117万5千キロワット)は、平成 10年8月29日から、第14回定期検査を実施中で、平成11年1月28日から調 整運転を開始しておりましたが、出力上昇中(約38%出力)の本日14時22分に 「制御棒1本炉底位置」等の警報が発信し、制御棒1本が挿入され、電気出力が約35 %まで低下しました。
 原子炉を手動停止して点検調査を行うため、本日17時00分より出力降下を開始 し、20時00分に発電機を解列しました。

[平成11年1月29日17時00分記者発表済]  

 その後、原子炉停止に向けて、制御棒の挿入操作を行っていたところ、20時21 分に制御棒の位置に不揃いがあることを示す警報が発信したため、制御棒の挿入状態 を確認したところ、制御用制御棒Cバンク8本のうち1本が他のものより下方に挿入 されていたことから、20時42分に原子炉を手動トリップさせました。
 今後原因の調査を行います

 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上  

    (通商産業省によるINESの暫定評価)
    INES:国際原子力評価尺度
    基準1 基準2 基準3 評価レベル
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