プレスリリース
1999
1999年1月18日
高浜発電所3号機の原子炉起動および調整運転の開始について
- 蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
蒸気発生器伝熱管全数(10,118本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。
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(参考)各蒸気発生器の伝熱管数:
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Aループ 3,374本
Bループ 3,368本
Cループ 3,376本
- 燃料集合体の検査結果
燃料集合体の外観検査を実施した結果、燃料集合体に異常は認められませんでした。
また、燃料集合体157体のうち61体を取替えました。
[取替用燃料集合体のうち、52体は新燃料集合体]
- その他果
・B-海水ポンプ自動停止
12月15日10時27分、「海水ポンプトリップ」警報が発信し、運転中のB-海水ポンプが自動停止しました。また、待機中のA-海水ポンプが自動起動しませんでした。直ちにポンプを調査したところ、Bポンプの計測制御回路等の制御電源が点検のため開放されていたため、電源を復旧しました。また、Aポプの海水系統の圧力低下に伴い自動開となるべき軸受潤滑水非常用補給弁が開となっていなかったため、手動にて開とし、Aポンプを手動起動により、10時37分、通常状態に復旧しました。なお、本事象により海水ポンプが一時的に全台停止(計3台、Cポンプ点検中)しましたが、プラント安全上の問題はありませんでした。B-海水ポンプ停止の原因は、計測制御回路等の点検の際の作業担当課間の相互確認が不十分であったこと等から、制御電源開放作業により同ポンプの制御電源が喪失したためと判明しました。また、A-海水ポンプが自動起動しなかった原因は、海水系統の圧力低下を検知し、待機中のポンプの自動起動信号を発信する回路のリレーで、過去の定期検査の際に誤配線したためと判明しました。
対策として、誤配線があったリレーを修復し、正常に自動起動することを確認するとともに、他の原子炉の安全確保および運転上重要な系統・機器のリレーについても点検し、誤配線のないことを確認しました。また、作業担当課間での作業確認の再徹底を図ることとしました。
- 次回定期検査の予定定
平成12年冬頃
以 上