プレスリリース

1998年12月3日

使用済燃料およびMOX新燃料輸送容器のデータ問題に関する検討結果ならびに今後の取り組みについて

 使用済燃料輸送容器については、実機の中性子遮へい材の密度、ホウ素濃度及び水素濃度に対して、使用済燃料輸送容器調査検討委員会が設定した十分厳しめな条件を用いて、設計上最も厳しい使用済燃料を収納した場合について、第三者機関及び事業者が遮へい解析を実施し、遮へい性能の評価を行った。この結果、中性子遮へい材の成分の変化による線量当量率への影響は少なく、線量当量率は法令に定められた基準値を十分下回ることが確認できた。

 MOX新燃料輸送容器についても、当社は、実機の中性子遮へい材の密度、ホウ素及び水素濃度の実測データを基に十分厳しめに設定した解析入力値を用いて遮へい解析を実施し、遮へい性能の評価を行った。この結果、本輸送容器についても、中性子遮へい材の成分が変化しても線量当量率は法令に定められた基準値を十分下回ることが確認できた。

【遮へい解析結果:輸送容器の最大線量当量率】
輸送容器 表面
(μSv/h)
表面より1m
(μSv/h)
大飯発電所構内
使用済燃料輸送容器
NFT-14P型
855 64
MOX新燃料
輸送容器
EXCELLOX-4(M)型
522 59
法令上の基準 2000以下 100以下

以 上  

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