プレスリリース

1998年9月30日

共同実施等推進基礎調査「ロシア連邦KONAKOVO発電所コンバインドサイクル化計画」の実施について

  1. 背 景
     ロシア統一電力株式会社が保有する大型発電所のひとつであるKONAKOVO発電所は、1961年に初号機を運転開始後、全ての発電設備が既に30年以上運転されており、発電設備の老朽化が進んでいる。同発電所の電力はモスクワ地区を中心に送電されており、首都圏向けの電力供給安定のためには設備の更新・発電効率の向上が急務となっている。
     かかる目的のために、ロシア統一電力は既設ガス焚きボイラータービン発電設備を、高効率のガスタービン・コンバインドサイクル発電設備に更新したい意向を持っている。

  2. 対象設備(KONAKOVO発電所)
     設 備 :300MWボイラータービン発電設備×8基。総設備容量2400MW。
     場 所 :モスクワ市の北方130km。KALININ地区KONAKOVO。
     運転状況:初号機は1961年、8号機は1965年に運開。
          天然ガスを主燃料とし、平均して32年運転済み。
          現在の設備稼働率は60%程度。

  3. 調査内容
     既設発電設備を、高効率のガスタービン・コンバインドサイクル発電設備に更新することによるCO排出量削減を目的とし、基礎調査を行う。主な調査項目は以下のとおり。
    (1)ロシア国内の政治・経済・社会状況、エネルギー事情および共同実施に関する政策、方針、プロジェクトニーズの調査
    (2)発電設備更新(コンバインド化)計画の検討
    • 既設発電設備の現状および設計諸条件(法規制、自然条件等)の調査
    • 上記を踏まえた最適な設備仕様、建設工程の検討
    • コスト算定、収益性評価
    (3)温室効果ガス削減効果および効果の継続期間

  4. 調査期間
     平成10年9月16日~平成11年3月31日

  5. 参加主体
     日本側 :関西電力株式会社、三菱商事株式会社(再委託先:株式会社ニュージェック)
     ロシア側:ロシア統一電力株式会社

以 上  

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