プレスリリース
1998
波長多重伝送、光ソリトン伝送の現場実験に成功(OPGWを用いた光ソリトン伝送は世界初)
- 波長多重
光通信の大容量化技術の一つであり、複数の波長のレーザー光にそれぞれ信号を乗せて1本のファイバで伝送することによりファイバの有効活用をはかる技術。受信側でフィルタ等を用いて各波長に分離する。最近、実用化が始まっている
- 光ソリトン
光通信の大容量化技術の一つで、ソリトン(孤立波)と呼ばれる安定な光パルスを用いて通信をおこなう技術。1波長での大容量化が可能であり、特に長距離通信で有利。光ソリトンは1973年に、長谷川晃氏(当時ベル研)により発見された。
- OPGW(光ファイバ複合架空地線)
鉄塔最上部に架設された雷対策用の架空地線内部に、8~48心の光ファイバを挿入したもの。電力会社特有の設備として現時点では主に電力保安用に使用している。
- ギガビット
伝送容量の単位で、1秒間に10億ビットの情報を伝送する能力。電話換算で約15000回線分に相当する。
- カー効果
光ファイバの持つ非線形効果の一つで、屈折率が光強度により変化する性質。信号波形を歪ませるため通常望ましくない性質とされるが、これを逆に利用したのが光ソリトンである。