プレスリリース
1998
1998年5月20日
東北電力株式会社
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小型氷蓄熱式パッケージエアコン「エコ・アイス mini」の開発について一5~10馬力クラスのエコ・アイスが今秋新登場一
これまでの「エコ・アイス」(氷蓄熱式空調システム)は、200m2程度以上の建物に適するものであるのに対し、この「エコ・アイス mini」は、現在設置されているパッケージエアコン総設備容量の1/3のシェアを占める小規模(100~200m2程度)の建物に対応するためのものであります。
開発にあたっては業界初の試みとして、電力9杜とメーカー4社が共同して統一仕様のもと氷蓄熱槽の共通化をすすめ、製品コストの低減をはかりました。
また、蓄熱システム導入による契約電力の減少に伴う基本料金の低減と、昼間に比べて7~8割引と安い夜間電力の利用により年間の電気料金が2万円から2万5千円程度安くなります。これに加えて、国の補助金等(注1)を受けることにより、非蓄熱式システムに代えて「エコ・アイス
mini」を導入することによるイニシャルコストの増分は約3年間で回収することができる見込みです。さらに、回収が完了した後は電気料金の負担が軽くなる分お客さまのメリットとなります。
「エコ・アイス mini」は、エコ・アイス同様、夜間の電力で氷や温水を蓄熱槽に蓄え昼間の冷暖房に利用するシステムで、昼間の電力ピークの需要を抑え電力の負荷平準化に資するとともに、化石燃料比率の少ない夜間電力の利用によりCO2排出量を削減することができます。
仮に全国の5~10馬力クラスのパッケージエアコンの半数が「エコーアイス mini」に置きかわることになれば、CO2排出量を年間約10~15万トン-C削減することができるとともに、約140万kW(一般家庭約50万世帯分)の電力ピークが夜間にシフトされる計算になります。
(注1)国はエコ・アイスの普及促進をはかるため、10年度から新たに補助金制度を設けることといたしました。これにより従来タイプとの設置費差額の1/2がユーザーに助成されます。
以 上