プレスリリース

1998年4月17日

大飯発電所3号機の原子炉起動および調整運転の開始について

1.今回の定期検査を利用して実施した主な工事

    (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査
       1次冷却材ポンプの供用期間中検査として4台ある1次冷却材ポンプのうち、B-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締めつけ部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検を行い、異常のないことを確認しました。

    (2)余熱除去系、格納容器スプレイ系配管接続工事
       アクシデントマネジメント(AM)対策として、余熱除去系の再循環ができなかった場合に、格納容器スプレイポンプを用いた炉心への再循環経路を確保するため、余熱除去(低圧注入)ポンプ出口配管と格納容器スプレイポンプ出口配管を接続しました。

    (3)原子炉格納容器供用期間中検査
       原子炉格納容器(プレストレストコンクリート製格納容器:PCCV)の供用期間中検査として、縦方向緊張ケーブル4本および円周方向緊張ケーブル5本について引張り力を測定し、適切な緊張力であることを確認しました。

2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
     蒸気発生器伝熱管全数(1 3,528本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。

3.燃料集合体の検査結果

     燃料集合体の外観検査を実施した結果、燃料集合体に異常は認められませんでした。
     また、燃料集合体193体のうち85体を取替えました。
     [取替用燃料のうち76体は新燃料集合体]

4.次回定期検査の予定

    平成11年夏頃

以 上 

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