プレスリリース

1998年1月13日

大飯発電所1号機の原子炉起動および調整運転の開始について

  1. 今回の定期検査を利用して実施した主な工事
     (1)1次冷却材ポンプ供用期間中検査
    1次冷却材ポンプの供用期間中検査として4台ある1次冷却材ポンプのうち、B-1次冷却材ポンプについて、主フランジボルト、締めつけ部等耐圧部の健全性を確認するとともに、分解検査としてインペラ等の内部部品について点検を行い、異常のないことを確認しました。

  2. 蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
     蒸気発生器伝熱管全数(13,528本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。

  3. 燃料集合体の検査結果
     燃料集合体の外観検査を実施した結果、燃料集合体に異常は認められませんでした。
     また、燃料集合体193体のうち81体を取替えました。
       [取替用燃料のうち80体は新燃料集合体]

  4. 制御棒駆動装置ハウジング等のキャノピーシール部全数の渦流探傷検査結果 
     制御棒駆動装置ハウジング等のキャノピーシール部全数(上部53箇所、中間61箇所、下部78箇所、合計192箇所)について、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、下部キャノピーシール部5箇所(制御棒駆動装置ハウジング2箇所、炉内計装用ハウジング1箇所、予備用2箇所)に信号指示が認められ、原因は、以前に美浜2号機等で認められたものと同様、内面からの応力腐食割れと推定されました。
    対策として、下部キャノピーシール部(5箇所)については、信号指示の認められた部位を切削除去し補修溶接した上で、キャノピーシール全周の肉盛溶接を行いました。

  5. 次回定期検査の予定
      平成11年冬頃
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