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大飯発電所だより

Four Seasons

海と緑のおおい発電所

2018 特別号 VOL.25

大飯発電所1、2号機の廃炉について

 おおい町の皆さまには、日頃から当社事業ならびに大飯発電所の運営に対し、格別のご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
 当社は平成29年12月22日、大飯発電所1、2号機の廃炉を決定し、福井県とおおい町へご報告いたしました。
 振り返りますと、大飯発電所1、2号機は昭和44年、おおい町の皆さまのご尽力のもと、旧大飯町議会から誘致決議をいただき、昭和54年に運転を開始いたしました。
 今日まで皆さまに支えられ、4,625億kWh(福井県内約58年分の使用電力量相当)を発電し、関西の発展を支え続けてまいりました。
 大飯発電所1、2号機は、当時の最新技術であったアイスコンデンサ型の格納容器を採用したプラントで、他にない特殊な設計になっています。
 これまで新規制基準の適合に向け、安全面・技術面から検討を重ねてまいりましたが、安全対策を講じた場合、定期点検や運転時の設備点検、保守などに多くの制約が生じることが分り、経済性の観点からではなく安全を最優先に考えた結果、今回廃炉にすることを決定したものです。
 今後、廃止措置を安全かつ着実に進めるとともに、地元の一員として、地域の発展に積極的に貢献してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

※ 原子炉格納容器の中に氷を詰めた設備を円周状に設置し、事故時に発生する蒸気を急速に冷却し圧力を下げる方式

【大飯発電所1、2号機の発電実績】

大飯発電所1、2号機の発電実績

【大飯発電所1、2号機】
大飯発電所1、2号機

【おおい町長へのご報告の様子】
おおい町長へのご報告の様子

大飯発電所3、4号機の状況について

 大飯発電所3、4号機は11月27日、西川知事から再稼動のご判断をいただき、地元理解の手続きが完了しました。現在、原子力規制委員会の最終確認手続きである使用前検査が行われています。
 なお、神戸製鋼所、三菱マテリアル子会社による製品データ改ざんの問題について、当社で調査を行っているところですが、現時点ではいずれも発電所の機器の性能に影響はないものと判断しています。

(平成29年12月25日現在)

 今後も引き続き、大飯発電所3、4号機の安全性確認に万全を期し、おおい町の皆さまをはじめとする社会の皆さまのご理解を賜りながら、安全最優先で一日も早い再稼動に全力で取り組んでまいります。

【使用前検査の工程】

  • ●使用前検査は、原子力規制委員会の検査官が、認可された工事計画との整合性や技術基準との整合性を確認するものです。
  • ●燃料装荷を含め、再稼動の工程については、現時点で決まったものではありません。

使用前検査の工程

地元理解に至るまでの主な経緯(平成29年)

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