事業所・関連施設
大飯発電所
大飯発電所だより
2020年 12月
大飯発電所長
文能 一成
年の瀬の慌ただしい季節となりましたが、おおい町の皆さまにおかれましてはご清栄のこととお喜び申し上げます。
日頃は大飯発電所の運営に多大なるご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。
大飯発電所において、先日、協力会社社員1名の新型コロナウイルスの感染が確認され、おおい町の皆さまに多大なご心配をおかけ致しましたことをお詫び申し上げます。
大飯発電所では引き続き、地域の安全を第一に考え、感染拡大防止に万全を期してまいります。
12月4日、大阪地方裁判所での行政訴訟において、大飯発電所3,4号機設置変更許可処分を取り消す判決が下されました。今回の判決は、当社として極めて遺憾であり、控訴審において原判決を取り消していただけるよう、大飯発電所3,4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしてまいります。
また、当社の役員等が金品等を受け取っていた問題では、地域の方々をはじめとする関係者の皆さまに多大なご心配をおかけしました。現在は、再発防止対策を取りまとめた業務改善計画に基づき、具体的施策を着実に実行しております。
今後も業務改善計画の取組みを真に実効あるものにするために、企業体質の抜本的な是正等を通じて信頼の回復に努め、新たな関西電力の創成に向け全力で取り組んでまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
大飯発電所におきましては、3,4号機は、現在定期検査中であり、運転再開に向けて安全に作業を進めております。
また、今年4月より廃炉作業が本格的に始まった1,2号機につきましては、2次系設備の解体撤去作業および除染の準備作業を進めているところです。
併行して進めている3,4号機の運転と1,2号機の廃止措置工事を、安全を最優先に、着実に進めてまいりたいと存じます。
来年が皆さまにとって幸多き一年となりますようお祈り申し上げ、年末のご挨拶とさせていただきます。
大飯発電所では、4号機第17回定検作業を実施していくにあたり、2020年8月に大飯発電所で高所からの転落重傷災害が発生したことを受け、いかに高所作業がリスクの高い作業であるか、また安全帯着用の重要性などについて改めて認識を深め、現場作業での安全“考動”に繋げて頂くために、VRによる墜落体感訓練が実施されました。
参加者からは、「実際に近い高さや危険度を感じた」「転落したような感覚を覚え、恐怖心を抱けた」などの声があり、VRを使って足場からの墜落を体感することで、安全意識の向上と、安全帯の使用にあたって適切な足場が必要であることを再認識されました。
リアルな映像で体感する様子
VRにより高所作業を体感中
11月13日、大島地区の道路や寺社の清掃活動を実施しました。
関西電力では、お客さまと社会のお役に立つ活動を通じて日頃の感謝の気持ちを伝えるため毎年11月を「お客さま感謝月間」としており、その一環で実施したものです。
清掃には、協力会社の従業員と関西電力社員、合わせて約100名が参加し、約300kgのゴミを回収しました。
大飯発電所では、今後も清掃活動などを通じて、地域のお役に立つ活動に取り組んでまいります。
寺社清掃の様子
道路脇のゴミを拾う様子
回収された約300kgのゴミ