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越前若狭のふれあい 特別号 NO.23 2013年7月22日現在

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大飯発電所3、4号機、高浜発電所3、4号機の原子炉設置変更許可等の申請を行いました

原子力規制委員会に原子炉設置変更許可等を申請
原子力規制委員会に原子炉設置変更許可等を申請

 当社は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、全ての原子力発電所で緊急安全対策を実施し、安全性向上対策の多重化・多様化を図りました。さらに、地震・津波に限らず、他の自然現象を含む外部事象を考慮するとともに、炉心損傷防止対策や大規模な放射性物質放出の防止対策等を強化してきました。
 また、運転中の大飯発電所3、4号機については、原子力規制委員会による新規制基準を踏まえた現状評価の結果、「直ちに安全上重大な問題が生じるものではない」との評価をいただきました。(詳細は1ページに記載)
 この状況を踏まえ、当社は、平成25年7月8日に原子力発電所の新規制基準の施行に合わせ、大飯発電所3、4号機、同様に申請準備を進めてきた高浜発電所3、4号機について、新規制基準に適合していることをご確認いただくため原子炉設置変更許可、工事計画認可、保安規定変更認可を原子力規制委員会に申請しました。

申請概要
申請項目 審査していただく主な内容
原子炉設置変更許可申請 重大事故等対処設備の基本設計、体制の整備等の基本方針についての安全性を審査
 ○重大事故等対処設備の設計、性能等
 ○重大事故対策の有効性評価(炉心損傷防止、格納容器破損防止等)
 ○地震動、津波、火山、地盤等の評価
工事計画認可申請 原子炉施設の詳細設計について技術基準を満たしていることを審査
 ○重大事故に対処するために追加した設備の仕様を設定した根拠
 ○重大事故等対処設備の健全性、耐震性
保安規定変更認可申請 原子炉施設の運転管理、手順等を定めた保安規定の変更が、原子炉等での災害を防止するために十分であることを審査
 ○重大事故に対処するために追加した設備の運用等の規定
更なる安全性・信頼性向上対策の早期完了に向け全力で取り組んでいます

重大事故発生時に格納容器の破損を防止するため特定重大事故等対処施設設置を実施中
 大飯発電所3、4号機、高浜発電所3、4号機で基礎関連工事を開始

特定重大事故等対処施設設置 図

  • ○意図的な航空機の衝突等により、原子炉を冷却する機能を喪失し炉心が著しく損傷した場合、格納容器の破損を防止するため特定重大事故等対処施設の設置を進めています。
  • ○特定重大事故等対処施設は、専用の建屋に恒設の緊急時制御室、炉心冷却に必要なポンプ、電源等の設置を計画しており、基本仕様等の検討や既設の建物等で基礎関連工事を実施しています。
【進捗状況】
場所 進捗状況 完成予定
大飯発電所3、4号機 既設の建物等で基礎関連工事を実施中 平成29年度
高浜発電所3、4号機

万一の際に放射性物質の放出量を低減するフィルタ付ベント設備設置を実施中
 大飯発電所3、4号機、高浜発電所3、4号機は平成27年度中の設置に向け基礎部工事を開始

フィルタ付ベント設備設置 図

 万一、炉心損傷により原子炉格納容器の内圧が大幅に上昇した際に、格納容器内の気体を外部へ逃がす(ベント)ことにより、内部の圧力を低減し損傷を防止するための設備の設置を進めています。

【進捗状況】
場所 進捗状況 完成予定
大飯発電所3、4号機 フィルタ等の詳細設計、よう素フィルタを設置する基礎部の工事を実施中 平成27年度
高浜発電所3、4号機
大飯発電所3、4号機、高浜発電所3、4号機以外のプラントについても、フィルタの仕様等の検討を進めています。
  • 新規制基準における特定重大事故等対処施設の一つに「格納容器の過圧破損防止機能」の要求事項があり、その対策として、当社はフィルタ付ベント設備を設置することとしています。
    なお、特定重大事故等対処施設については、新規制基準の施行後、設置までに5年の適用猶予期間があります。
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