私は高校時代にアメリカへ留学し、ある程度の英語力を身につけていました。また大学では違う専門性を学ぶため、農業土木(ダムの維持管理など)を専攻しました。英語と農業土木の2つの専門を活かした仕事がしたいと考えた時、国内で培ったインフラのノウハウと技術力を活かして海外の事業展開にも挑戦している関西電力一択でした。選考を受け、初期配属が国際事業本部となる「海外プロジェクトマネジメントコース」の内定をいただいた時点で入社を決めました。
現在の所属では、投資済みの東南アジア電力事業案件の管理業務に携わっています。私はそのなかでラオスのナムニアップ1水力プロジェクト、台湾の名間水力プロジェクト、同じく台湾の国光火力プロジェクトの3つを担当しています。管理業務として、財務諸表の分析を通じた将来想定の作成、現地事業会社との調整業務、経理業務などを担っています。普段はオンラインで打ち合わせをしていますが、何度か現地にも出張しました。ラオスのナムニアップ1水力は、黒部ダムに匹敵するくらい大規模なもので、実際に見るとそのスケールの大きさに感動!お互い母国語ではない英語でのやりとり、国民性の違いなど、文化の異なる相手へのアプローチ方法をリアルに学べたのもいい経験になりました。
1年目の11月、「若手海外出張プログラム」に手を挙げ、自分でゼロから出張を企画したことは特に印象に残っています。私はラオスの水力プロジェクトを担当するなかで、発電量が雨期・乾期の雨量に影響されるという課題を解決できないか考えていました。そこでダム湖を有効活用するFPV(浮体式太陽光発電)について知りたいと思い、すでにFPVを導入しているタイのEGAT社とシンガポールのSembcorp社に自分でアポを取り、話を聞きに行ったのです。それまでは上司の指示を待つ姿勢でしたが、この経験を通じて「自分が動けば、仕事ってもっと面白くなるんだ!」と挑戦する大切さを実感。また実際にラオスに応用するためには、契約関係や技術面で課題があることがわかったことも大きな収穫でした。
現在は、念願だった国際事業本部の仕事に就き、しかも挑戦する機会がたくさん与えられているので毎日充実しています。さらに今後は関西電力が投資している海外の事業会社へ数年単位で赴任し、異文化にふれながら財務を行うのが目標です。今、国内の管理業務で学んでいる財務知識や英語のスキルを海外で活かし、また海外で得た知見を国内へフィードバックすることで、未来の国際事業を担うプロジェクトマネージャー人財へ成長できると考えています。特に今後は、風力発電など最先端の技術とノウハウを吸収することが重要になってくるので、いずれヨーロッパの再生可能エネルギープロジェクトにも関わってみたいですね。
国際事業本部には知的好奇心の強い方が多いと感じています。月に1回、グループミーティングで自分の専門性を話す機会があるのですが、そこでもいろんなテーマが繰り広げられていて刺激になりますね。また若手に挑戦する機会を多く与えてもらえる職場で、2年目の私も担当している案件の方針やアイデアを上司と議論する場面がよくあります。
昔からダム巡りをするのが好きで、全国のダムカードを集めています。ドライブや写真も趣味なので、休日は山道を車で走ってダムに行き、写真を撮るというのが定番の過ごし方ですね。また三連休や長期休みには同期と旅行に出かけたり、社会人になってから始めたゴルフを楽しんだりもしています。