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社員を知る

INTERVIEW *01

総合職社員紹介

D.MATOBA

  • 2019年入社/工学研究科 原子核工学専攻
  • 関西電力株式会社(原子力事業本部)

一歩一歩、着実に
原子力発電所の安全性向上に向け
新たな燃料の研究開発や
国との議論を続けていく

REASON

私の志望動機

高校生の頃に東日本大震災が発生し、福島第一原発事故をリアルタイムで見たことから原子力に興味を持ちました。当時は原子力に対して慎重派の方がほとんどでしたが、私は「原子力のことを知ってから判断したい」と、大学で原子核工学を専攻。会議室一つくらいのコンパクトなスペースで120万kWという大きな電力を出せる原子炉を目の当たりにして、やっぱりすごいと感じ、「安全性を最優先に考えた原子力に携わりたい」という思いで関西電力を志望しました。

MISSION

より安全性の高い
新型燃料を導入するために

現在は、新しいタイプの原子燃料を発電所で使用するための許認可対応や、さらなる新型燃料の導入に向けた研究開発に取り組んでいます。実は原子燃料にも時代の潮流があり、3.11以降、世界的には事故耐性燃料(※)の開発や導入の動きが活発になっています。しかし当事者である日本では原子力発電所の再稼働に向けて取り組んできたため、事故耐性燃料の導入に向けた活動はまだほとんどありません。そこで私たちはアメリカやヨーロッパの事故耐性燃料の情報を収集しながら、事故耐性燃料を国内のプラントへ導入するために、国や関係機関との調整や開発の促進に取り組んでいます。私自身も「安全性を最優先に考えた原子力に携わりたい」という思いを持って入社したので、本当に価値のある仕事だと誇りに感じています。

※事故耐性燃料
発電所で全電源喪失といった過酷な状況が発生しても、炉心溶融のようなシビアアクシデントに進展しない、またはシビアアクシデントへの進展を大幅に遅らせることができる燃料のこと。

EPISODE

世界中の専門家と交流し
原子力の知見を広める

2023年の夏には約5週間、「世界原子力大学」のプログラムに参加させてもらいました。これは毎年1回、どこかの国に世界中から原子力の専門家が集まる研修プログラムで、講義やグループワーク、発表などを行いながら原子力技術の知見を深めていくものです。当社では毎年1名がこのプログラムに派遣され、今回は私を選んでいただいたので大変楽しみにしていました。開催地が大阪ということで海外に行けなかったのは残念でしたが、世界中の原子力の専門家とお話し、情報交換できたのは非常に有意義な時間でした。海外からの参加者たちを大阪観光へ案内したり、仲良くなったカナダ人と一緒に焼鳥屋さんに行ったりして、日本文化を楽しんでもらえたのもいい思い出ですね。

FUTURE

事故耐性燃料の導入に向けて国を動かしていきたい

今後の目標は、事故耐性燃料を国内プラントでも導入できるよう、国や関係機関と丁寧かつ活発な対話を重ねていくこと。そして限りなくリスクがゼロに近い安全性の高い原子力発電所を実現することです。関西電力が使用している原子炉は加圧水型といわれるタイプで、関西電力が最大のユーザーである立場から、国や研究機関と議論する機会も多くあります。したがって新たな原子燃料の研究開発や新技術導入に向けても、私たちがリーダーシップを取って他社と協力できれば、国の許認可を得られる可能性が出てきます。自分たちの考える理想像へ向かって国をも動かせるかもしれないという経験は、当社だからこそできる挑戦だと思いますね。

WORK PLACE

職場の雰囲気

入社して驚いたのは、大企業なのに若手の意見もしっかり聞いてもらえるところでした。また入社前は殺伐とした雰囲気をイメージしていましたが、想像以上に和気あいあいとした職場で、楽しく仕事に取り組んでいます。発電所と比べるとテレワークも気軽に活用することができ、業務を調整していれば有給休暇も取りやすいのが魅力です。

OFF TIME

OFFの過ごし方

私の趣味は、鉄道の乗りつぶし。高校時代から始めて北海道~九州のほとんどの路線乗車を完了し、現在は一部残っている関東地方の鉄道に乗りに行っています。車両や線路の整備状態も気になりますが、私はその鉄道の利用者に興味があります。当社の原子力発電所が立地する若狭地方を走るJR小浜線は、海沿いの景色が素晴らしいのでオススメですよ。

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