「関西のインフラ企業」という軸で就活し、最終的に決め手となったのは“人柄のよさ”でした。それを特に強く感じたのはインターンシップのグループディスカッション。他社では議論しているうちにバトルのような雰囲気になることもあったのですが、当社のグループディスカッションは互いに称え合う温かさがありました。また当時は電力自由化の真っ只中で、「みんなで協力して困難に打ち勝っていこう!」というチームの一体感にも惹かれました。
火力発電は人々の暮らしや産業を長年支えてきた重要なインフラですが、近年は「脱炭素」に向き合うなかで既存の考え方やシステムも変えていかないといけないだろうと議論されていました。そこで2023年、火力事業本部で火力発電のO&M(※)を変革するプロジェクトが発足。チームで将来ビジョン『O&M3.0 データもココロも繋がる発電所』と、そのビジョンを達成するためのロードマップを策定しました。ロードマップは多岐にわたり、設備管理や工事管理、人材育成、働き方といった内容にも及んでいます。そして現在はビジョンを発電所全体へ浸透させていくこと、より具体的なアクションプランの策定・実行をミッションに取り組んでいます。
※O&M とはOperation&Maintenanceの略で、安全に発電し続けるための運用管理や保守点検のこと。
すでにデジタル技術を活用した設備管理の効率化・高度化に挑戦しているところです。例えば点検について、現在は視覚・触覚・聴覚・嗅覚といった人の五感を頼りに行っているものを、ロボットによる点検自動化を検討。サーモカメラ、可視光カメラ、ガスセンサー、集音マイクに加え、AIを用いた設備の異常診断などを導入することでトラブルを未然に防止できるようになると考えています。火力発電所は電力需要の変動に応じて出力を調整できるピーク・ミドル電源という役割からも、設備が常に問題なく運転できる状態にしておくことが非常に需要だからです。もちろん人の仕事がなくなるわけではないので、AIやロボットを使う人の業務のやり方、働きがいといった観点にも気を配っています。
先ほど、『O&M3.0 データもココロも繋がる発電所』というロードマップを紹介しました。電力自由化開始によって、競争環境にも耐えるように運用保守の考え方を大きく変化させたことをO&M2.0と捉え、さらに次世代の変革を表現したのがO&M3.0です。今後、各火力発電所のリプレイスが進むにつれ、デジタル技術が更に発展し、あらゆる場面でAIやロボットを導入すると、運用保守のあり方もゴロッと変わっていきますが、私はそのタイミングで働き方も変えたいと思っています。発電所は基本的に24時間操業しているので、現場で働く人たちはいつトラブルが起きても対処できるようシフト制勤務。本部ではテレワークもスーパーフレックスも普及していますが、現場はまだまだです。この状況を改革できるよう、安全性を担保しながら、より柔軟に働ける環境づくりを進めたいと考えています。
入社前に感じていた通り、チームで目標に向かって進んでいこうとする一体感があります。また向上心や好奇心の高い方が多いですね。私のグループでは定期的に雑談会を実施しているのですが、そこでも趣味の話から哲学までいろんな話題がのぼります。直近のテーマは「明日6億円手に入ったら仕事を辞めますか?続けますか?」というもので面白かったです。
週末は基本的に家族と公園で遊んだり、レジャー施設に行ったりして過ごしています。また学生時代から毎年どこかの音楽フェスに出かけるほどフェスの雰囲気が好きで、今年は初めて子どもも一緒に家族全員で参加してきました。社内の友人とネットゲームをしたり、長期休暇には旅行を楽しんだりもしています。