一意専心~関西電力の安全DNA~
一人ひとりの「安全ヘの想い」

未来を見据え、道なき道を切り拓く

加須良川引水設備新設工事所 米井

1997年入社。関西電力学園で一年間の研修後、姫路電力所、吉野電力所で水力土木設備の保全業務に従事。土木建築エンジニアリングセンター、北陸支社土木グループを経て、2015年、加須良川(かずらがわ)引水設備新設工事所発足と同時に配属。現在に至る。
安全文化。それは関西電力において、先輩から後輩へと、脈々と受け継がれてきた精神であり風土です。これまでも、そしてこれからも形成され続ける安全文化。この安全文化を守り続ける関電マンの「安全への想い」に迫ります。
入社以降、土木部門一筋で業務に従事してきた米井。
2015年に配属となった水力事業本部:加須良川引水設備新設工事所は、富山県南西部に位置します。ここでは、流量の豊富な庄川水系に立地する境川発電所の発電量底上げを図るため、加須良川上流における引水設備(取水えん堤、水路トンネル等)の新設をミッションとしています。
この工事所で働いているのは、米井の他に工事所長、若手社員のわずか3名。その中で米井は、工事の計画から設計、現場の管理にいたるまで、あらゆる業務に携わっています。
若手社員に指導を行う米井

未来を見据え、"道なき道を切り拓く"

日々、現場調査のため加須良川上流の取水地点へと向かいますが、山深いため辿り着くだけでも困難を極めます。途中までは古い村道や林道が残っており、辛うじて車両の通行が可能ですが、その先は人が通るのすら一苦労な獣道を片道1時間以上歩いていくしかありません。

「水力の未開発地点に共通することは、現場までのアクセスが整備されていないことです。工事を進めていくには、大型の車両や機械の搬入が不可欠であり、文字通り"道なき道を拓いていく"ことは、自分に与えられた重要な役割だと感じています」

"道なき道を拓いていく"には、重機を用いた既設道路の拡張工事や周囲環境への影響調査など、専門的なスキルを持った多くの方々のご協力が必要不可欠です。
だからこそ、関係者一同が無事故・無災害で工事を終えられることが第一の目標であると米井は話します。
協力会社の方との打合せ

「山間部であるがゆえにとりわけ注意しなければならないことは、"山"ほどあります。
たとえば、現場付近には熊やマムシといった危険な生物が生息しているため、対処法と万が一の際の医療機関等をまとめた資料を関係者に配布することで注意喚起をしています。
また、土砂崩れや落石による災害を防ぐため、天候の変化には細心の注意を払っています。あわてず、作業を止めることが、事故を未然に防止し、結果して安全かつ迅速な工事に繋がります」

重機を用いた既設道路の拡張工事
長年にわたり各地の水力土木設備の保全業務に従事してきた米井には今回の工事にあたって譲れない想いがあります。

「当社の水力発電所は、たとえば京都の蹴上発電所のように、運用開始から100年を超えているものもあります。
このように、水力土木設備は、メンテナンスを繰り返しながら長年にわたって大切に扱っていくものです。
ですから、短期的な目線で『工事用の道路をつくる』のではなく、未来を見据えて『何年後であっても、私たちだけでなく協力会社や地域のみなさまも安心して通行できる"安全な道"を整備する』という想いをもって取り組んでいます」

取水地点の現地確認
重機と米井

危険につながる安易な"近道"

米井の「私の安全行動宣言」には「近道行動をしない」と記されています。

「安全に関するルールや手順は、一見すると煩わしく非効率的に思えるかもしれません。しかし、それらは先人たちが過去の災害を教訓に積み上げてきた財産です。一つの手順を飛ばせば、一つの危険の芽が出ます。
『どんなに急いでいるときであっても、基本ルールおよび手順の遵守が、安全に作業を遂行することの最短ルートである』と考えています」

米井のコンダクトカード
道なき道を進む米井

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