エネルギー・環境教育

雲はどうしてできるの?
凝結

雲はどうしてできるの?

すべての物質がつぶでできていることは<ここ>で説明しました。空気も窒素(ちっそ)、酸素(さんそ)、二酸化炭素(にさんかたんそ)などの分子(ぶんし)がまざり合ってできています。窒素分子、酸素分子、二酸化炭素分子は、それぞれが自由にこの空間を動き回っています。このような物質の状態を「気体(きたい)」といいます。

「湿気(しっけ)がある」「空気がかわいている」というように、空気にも水気がふくまれています。水は、分子がバラバラになって、気体の状態で空気の中にまざっているのです。
ある一定の空間にうかんでいられる水の分子の数は、空気の温度によって決まっています。この数は、空気の温度が高ければ高いほど大きくなります。

逆に、空気をふくらませることで温度が下がると、一定の空間にうかんでいられる水の分子の数が減ってしまいます。すると、それまで気体だった水分子のなかに、“定員オーバー”がでてきます。定員オーバーになった水分子は、水分子同士でくっついて、液体になります(「凝結(ぎょうけつ)」といいます)。
雲ができるのはこうしたわけ。暖められた空気がだんだん上昇していくと、空気は少しずつふくらんで冷えていきます。すると、空気にふくまれていた水分子が気体ではいられなくなり、凝結して液体の水のつぶになります。これが雲の正体です。
水が液体になったといっても、とても小さなつぶなので、まだなんとか、空気にうかんでいられます。(たえきれずに落ちてくるのが、雨)