エネルギー・環境教育

物に重さがあるのはどうして?
重力

物に重さがあるのはどうして?

物に重さ(重量)があるのはどうしてでしょう。
それは、地球上にあるものは、みんな地球に引っぱられているから。この地球が物を引っぱる力を「重力」といいます。「重い物」というのは、「地球から受ける重力が大きい物」というわけです。これが重さの正体です。
太陽や月、そのほかの水星、金星、火星などの惑星(わくせい)や宇宙の星たちにも重力があり、その強さは星の大きさによって変わります。
たとえば、月の重力は、地球の6分の1しかありませんから、地球で60kgの物は月では地球上の10kgの物と同じ重さに感じます。

スイングバイ航法

「星の重力で宇宙船の向きが変わる」ってどうやるの?

星の重力に近づきすぎると、宇宙船は墜落(ついらく)してしまいます。
しかし、重力は宇宙船にとって危険なものとばかりは言い切れません。上手に利用すると、燃料を節約して進む方向を変えたり、スピードを調節することができるのです。
宇宙船が惑星(わくせい)に近づくと、やがてその星の重力がはたらく範囲(はんい)に入ります。(これを「重力圏(じゅうりょくけん)」といいます)。このとき、スピードや重力圏に入るタイミングをうまく合わせると、星のまわりとくるっと回って、重力圏を脱出(だっしゅつ)できるのです。
このように惑星の重力を使って進行方向を変えたり、スピードを加減する方法を「スイングバイ航法」といいます。