エネルギー・環境教育

物は全部小さなつぶでできているってホント?
元素・原子・分子・化合物・元素記号

物は全部小さなつぶでできているってホント?

身の回りにある物を1つ手に取ってみてください。たとえば、えんぴつ。これをどんどん小さく、細かくしていって、それ以上細かくできないくらいにすると、最後はどうなってしまうでしょう。えんぴつはえんぴつでなくなって、最後には、目に見えないとても小さなつぶに分かれます。

この世界にあるすべてのものはこのように、とても小さなつぶが集まってできています。このつぶのことを「原子(げんし)」といいます。
世の中に物はごまんとありますが、原子の種類はじつは100くらいしかありません。すべての物は、100種類くらいの原子の組み合わせでできあがっているのです

どうして世の中にはいろんな物質があるの?

原子は、同じ種類の原子や相性がよい原子と手をつないでいることがあります。例えば、みなさんが息をしている空気。そのなかの「酸素(さんそ)」という気体は、「酸素原子」が2つペアになった状態で、あちこちにただよっています。

このように、いくつかの原子がくっついてできた原子の固まりを「分子(ぶんし)」といいます。酸素という気体は、ふだん、「酸素分子」の状態で存在しているというわけです。水素(すいそ)のようなほかの気体も同じ。水素原子が2つ集まって分子となり、気体として存在しています。

では、この酸素分子と水素分子をぶつけてバラバラにして、組み合わせを変えたらどうなるでしょう。たとえば、水素原子が2つと酸素原子が1つの組み合わせにチェンジしてしまう。すると、できあがるのは、なんと「水」。酸素と水素という別々の原子を組み合わせると、全く別の物質ができあがるのです。このような物質を「化合物(かごうぶつ)」といいます。

ちなみに、水は科学者の用語では「H2O(エイチ・ツー・オー)」といいます。Hが水素、Oが酸素。Hが2つにOが1つ、という水分子の成り立ちを表しています。
科学ではこのようにアルファベットの記号で原子の種類を表します。これを、「元素記号(げんそきごう)」といいます。