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明日を拓く事業と技術

南港発電所(火力発電)の設備更新についてDXを活かした働きやすく、未来志向の発電所へ エネルギーの脱炭素化を目指して DXで創る発電所の未来 Interview

未来の脱炭素化に資する
火力発電所を!

関西電力で最も歴史あるLNG(液化天然ガス)火力発電所である南港発電所で、設備更新プロジェクトが進んでいます。これは、電力の安定供給とエネルギーの脱炭素化への貢献を目的とするものです。
従来の汽力発電方式から高効率コンバインドサイクル発電方式への変更により、発電効率が約4割向上し、CO2排出量は約3割の低減が期待できます。1~3号機を建て替え、2030年度の運転開始を目指しています。
当社は、「ゼロカーボンビジョン2050」において、2050年の火力のゼロカーボン化に向けてゼロカーボン燃料を使用した発電への移行やCCUS 技術の適用に取り組むこととしています。南港発電所はその取組みにおける重要な役割を担います。
ここで制御機器の設計管理を担当する岩坪は、「より働きやすく、そして未来の脱炭素化に貢献する火力発電所にしたい」とミッションを語ります。

2030年度運転開始を目指して

将来ここで働く人にも、
電気を使う人にも、
「いい発電所だ」と言われたい!

火力事業本部 火力開発部門
建設プロジェクトグループ リーダー

岩坪 晃平(2014年入社)

※2025年6月取材当時

最初の配属で、ワクワクした
まっさらな姫路第二発電所での仕事

 2014年、私が最初に配属されたのは、当社最大の発電規模を誇る姫路第二発電所です。2013年8月に運転開始したばかりで、まさに“新品”のきれいな発電所で働けることに当時は大きなワクワク感を覚えました。
 南港発電所の設備更新プロジェクトに携わることになったのが2023年。私が担当する「制御機器の設計管理」とは、発電所に必要な制御機能を考え、どのような計器や装置を設置すべきかを検討する仕事です。発電所を動かすためのコンピュータを設計していくといったイメージでしょうか。

設備更新前の煙突前に立つ岩坪

火力発電所のDX化には、
現業務の課題解決と未来志向、
二つの観点での思考が求められる

 重要なのが「ゼロカーボン火力」を見据えたDX技術を、いかに発電所の設計に盛り込んでいくかという点です。ここでは、今ある業務の効率化・省力化などの「現業務の課題解決の観点」と、現時点でまだ確立していない技術の検討という「未来志向の観点」の、二つの側面があります。発電所は長く稼動するものなので、将来のアップデートに対応できる拡張性を持たせた設計が求められます。例えば通信や電源設備を多めに確保したり、機器を追加で設置できるスペースを確保したりするといったことです。しかしどこまでやれば十分かという正解はありません。2030年度に予定している運転開始を目指して、双方の観点を見極めて進捗させることが難しいところです。

「火力発電所のDX化には、さまざまな検証が必要です」と語る岩坪

火力発電で脱炭素化に貢献するために
CCSや水素利用を想定

 火力発電所はエネルギーの安定供給に必要不可欠な一方で、CO2排出源でもあるため脱炭素化に取り組まなければなりません。当発電所では、CCS (CO2分離・回収・貯留技術)を導入するか、もしくは水素を使って運転するか、今後どちらが最適かを見極めながら設備更新を進め、いずれかの方法でエネルギーの脱炭素化に貢献していきます。

設備更新資料を確認する岩坪

役目を終え、新しい発電所へ。
自身は、発電所を運営する側から
建設する側へ

 今は、旧発電設備を解体する段階に進んでいます。今まで稼動していたものがなくなるのは、少し寂しい気分ではありますが……。旧発電設備の撤去等の整地工事が2026年度内に完了する予定です。その後いよいよ新施設の着工が始まります。
かつて姫路第二発電所で真新しい設備にワクワクした自分がいましたが、今はそのワクワクを自分がつくる側になっています。今後この南港発電所で従事する次世代の方々に「使いやすい、優れた設備」と思ってもらうことはもちろん、電気を使う方々にも喜んでもらえて、なおかつ脱炭素にも貢献できる、そんな火力発電所を完成させることが私のミッションだと思っています。

運転を停止した旧施設を見つめる岩坪