関西電力グループ power with heart

Special Contents

受け継がれる使命感

台風21号を振り返る 〜復旧への覚悟とリレー〜

本稿は、2018年当時の資料(社内報)の再掲のため
一部モノクロになっています。

未曾有の停電被害が発生した台風21号への対応

お客さまに笑顔という明かりを灯したい
復旧へ想いを一つに

25年ぶりとなる「非常に強い」勢力で上陸した台風21号が、2018年9月4日午後に関西を縦断。記録的な暴風と高潮が関西電力管内に甚大な被害をもたらした。最大で約168万軒が停電し、平成以降、当社管内における台風による停電被害としては過去最大規模となった。
広範囲での断水、関西国際空港の閉鎖や鉄道の運休など、関西全域のライフラインが混乱に見舞われる中、総力を挙げて行われた復旧作業の裏側に迫る。

MISSION

「一刻も早く
お客様に電気を届けよ」

経験したことのない被害
強い想いが復旧作業の原動力に

記録的な暴風による飛来物の影響で、建替えが必要な電柱は1,343本にのぼった。また、倒木などによって、これまでの台風に比べて復旧に多くの時間と労力を要した。当社は協力会社と連携し、昼夜を問わず全力で対応。現場の最前線に立った作業員だけでなく、後方支援にあたった社員が一丸となり、電力復旧に尽力した。

折損した電柱

倒木により道がふさがれている様子

電柱に登り復旧に取り組む当社従業員

現場REPORT

和歌山電力本部
和歌山配電営業所(保全)
係長※

森下 寛之

(※2018年時点の所属、職位)

私は、保全係長として、事故復旧の統括や、作業員の出動指示等にあたりました。今までに経験のない軒数の停電に直面し、復旧の見通しが立たない中で、作業員の士気を高揚させ、安全に作業を全うしてもらうために、作業の中で注意すべきポイントや、全体の進捗等を細やかに共有することを心がけました。復旧まで漕ぎ着けることができたのは、全員が全力を注ぎ、団結して動いてくれたからこそだと思います。

神戸電力本部
阪神配電営業所(保全)
作業長※

宮本 恵吾

(※2018年時点の所属、職位)

私は配電設備の事故復旧にあたりましたが、今回は被害が広範囲に及んでいたため、被害状況の把握や停電の原因究明にも大変苦労しました。過酷な現場でしたが、「早急に電気をお届けしたい」という想いをもって取り組みました。お客さまから「ありがとう」というお言葉をいただいたときには、大変やりがいを感じました。

送配電カンパニー
総務部※
総務グループ リーダー

(たかむら)幸作

(※2018年時点の所属、職位)

私は、管内3拠点で7日間にわたり、当社や他電力からの応援要員の方々の後方支援にあたりました。作業が深夜までかかることもありましたが、全力でバックアップしたいという「後方支援の使命感」が心の底から湧き出てきました。社会の皆さまの暮らしを支えるために各自が与えられた役割を果たす中で、当社はもとより電力会社の垣根を越えた一体感を強く感じることができました。

「更新が停まった!」
停電情報を絶やさず届けるために

「停電情報公開サービス」は、5分ごと・地域別(丁番単位)に最新情報を提供する重要なインフラだ。しかし、4日13時半頃、情報の処理が追いつかず更新が停止した。この非常事態に、即座に手作業に切り替え、サービスが復旧する6日夜まで、1時間ごとに情報を発信し続けた。また、お客さまからの停電に関するお問合せが集中し、電話がつながりにくくなったコールセンターには、他部門から応援要員を配置し、自治体やお客さまへの対応に全力で取り組んだ。

コールセンターの応援の様子(本店)

各エリアの事業所では広報車を使い、地域のお客さまに停電に対するお詫びや復旧の見通しを伝えた。停電が長期化するエリアでは戸別訪問を行い、不安の解消に努めた。

自治体と緊密に連携
「電気」と「地域」をつなぐ
架け橋に

情報提供と支援要請の窓口として、9月5日より13市町村に従業員を派遣。派遣先では、停電エリアおよび復旧見込みのご照会や発電機貸し出しの調整などを担い、場合によっては24時間体制で対応した。

ポータブル発電機の受け入れの様子

現場REPORT

経営監査室
経営監査部長※

多田 充宏
(大阪府箕面市へ派遣)

(※2018年時点の所属、職位)

私が自治体派遣に手を挙げたのは大災害を前に一関電社員として何か力になりたかったからです。派遣中は厳しい声もいただきましたが、それは電気の大切さの裏返し。「ご要望に応えたい。現場のがんばりを社会に伝えたい」その一心でお申し出に対応しました。非常時に社員一丸となることの重要性を改めて実感した経験でした。

誠実な姿勢に、厳しい声はやがて感謝の言葉に変わっていった。派遣を希望した従業員は、本店だけで400名以上。「関電魂」は、確かに根付いている。

「ありがとう」の言葉を忘れず
使命を受け継ぐ

発災から約2週間を過ぎた9月20日17時51分、台風21号によるすべての停電が復旧した。総力を挙げた復旧作業に対し、多くのお客さまから心温まるお言葉をいただいた。

当社Twitter(現:X)アカウントの停電復旧完了の ツイート(9月20日投稿)に寄せられた、お客さまからのおほめの声

  • 台風で停電になって、電気のありがたみも感じましたし、関電の人達が夜中も頑張ってくださったお蔭で、わずか4日で町に灯りが戻りました。皆さまの努力に感謝致します。昨夜、電気がついた瞬間、あちこちの家から歓声が聞こえました。本当にありがとうございました。

  • 今日復旧工事に来てくださり、灯りのある生活に戻りました。電力会社の現場の皆さまは休む間もなく復旧に走り回り続けておられることと思います。こうして電気のある暮らしを守ってくださっていることにとても感謝しています。 皆さまのお身体も心配です。どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。今日誕生日だったのですが、電気が通ったのが 一番うれしかったです。本当にありがとうございました!

お客さまからのお手紙

でんきやさんへ でんきのせんを、なおしてくれて、ありがとう。でんきがなかったときは、くらくてこわかったけど、でんきがついたのてうれしかったです。これからは、でんきをたいせつにします。

対応を検証し、教訓を継承
電気を届けるという使命を果たしていく

当社グループは、台風21号の影響によって広範囲かつ長時間にわたる停電を発生させた。今後の大規模災害に備え、より的確で盤石な対応を図るため、「停電の早期復旧」「お客さま対応」「自治体との連携」という観点から、対応の全般を検証し、課題を抽出した上で幅広く対策の検討を行い、台風21号対応検証委員会報告として取りまとめた。
すべての取り組みを着実に実施し、得られた教訓をしっかりと継承することで、電気をはじめとするエネルギーを安全かつ安定的にお届けし、社会の皆さまの暮らしを支えるという大切な使命を果たしていく。

阪神・淡路大震災を振り返る 〜受け継がれる想いと使命感〜

震度7の激震がライフラインを壊滅させた阪神・淡路大震災への対応

世代を超えて受け継ぎたい
あの日の想いと使命感

2025年1月17日、阪神・淡路大震災から30年を迎えた。震災への対応を経験した従業員が当時を振り返り、使命を語り継ぐ。

阪神・淡路大震災から30年「送配電Mission」
(ダイジェスト版)

阪神・淡路大震災から30年「送配電Mission」
(5分版)