01電気を生み出す / 燃料調達石炭を安定的に調達するために

長い航海を経て発電所に入港する石炭船
3隻の小型船によって誘導される石炭船
重要な燃料輸送を担う乗船員
航海中24時間監視する操縦室
8万トンクラスの石炭船を動かす船内の機関室
接岸間際の石炭船
石炭の陸揚げのため港に停泊する石炭船
石炭船と揚炭機
太陽に照らされる揚炭機
揚炭機の上部から眺めるハッチと舞鶴湾の美しい景観
ハッチで陸揚げを行う揚炭機と作業員
陸揚げ作業を監視する作業員
石炭船と舞鶴発電所の全景
舞鶴に石炭を運ぶ「MAIZURU BISHAMON」

石炭を絶やさないための入念な準備と柔軟な対応

「決して発電所の石炭を絶やすわけにはいかない」

そんな想いで、現場の作業員や燃料調達担当者は懸命に使命を遂行しています。

舞鶴発電所は、24時間連続で運転するベース電源の石炭火力であるため、月に平均4回から5回のペースで、絶えず石炭が運ばれてきます。

オーストラリアやインドネシア、中国などから、長い航海(※一般的に約2~3週間)を経て運ばれてくるため、予期せぬ事象が起こる場合が多々あります。

例えば過去に、石炭の7~8割を輸入するオーストラリアが大雨に見舞われ、石炭供給が大幅に遅れるという事象が発生しました。燃料調達の遅れは安定供給に大きな影響を与えかねないため、調達担当者は「絶対に石炭を絶やしてはいけない」との想いで、インドネシアや他の国の石炭を探し、急遽調達先を変更して事なきを得ました。このように緊急時に備えて、常に海外の情報を把握し、きちんと石炭を運び届けるための入念な準備と柔軟な対応が求められるのです。

石炭船と発電所をつなぐ現場作業員の汗

長い航海を経て、無事発電所に入港した石炭船(8万トンクラス)は、大勢の現場作業員に迎え入れられます。

船が着桟すると早速発電所への石炭の受入れ作業が始まります。

高さ44mにもなる巨大な揚炭機で、石炭船にあるハッチ(船内にある石炭を貯めている保管場所)から発電所に繋がるベルトコンベアを通じて石炭サイロへ陸揚げされていきます。陸揚げ作業は、朝の8時から夕方の18時まで約3日間をかけて、作業員がハッチに入り作業を続けていきます。真夏などは、炎天下で作業員の額は石炭の炭と汗で真っ黒になります。

このように発電所の石炭を安定的に調達するために、各持ち場で使命感を持って懸命に作業にあたっています。

電気をお届けするステップ

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