01 電気を生み出す/火力発電所 昼夜2交替、土日祝日返上での修繕作業

突然発生したガスタービン動翼損傷トラブル

平成23年8月13日、運転中の堺港発電所2号機ガスタービンの羽根(3段動翼)が折損する事故が発生しました。(図面参照[PDF:115KB])事故の原因については、回転する羽根の内部構造の一部に応力が集中したため亀裂が発生し、これが進展して折損・飛散したものと判明。同年秋に応力の集中しにくい改良型の羽根に取り替え復旧させました。

また2号機以外の1~5号機のガスタービンの羽根にも同タイプのものが採用されていたため、平成24年春に改良型への取替工事を進めるとともに、取り替えまでの間は同種のトラブルが発生しないよう、燃焼温度を通常の1500度から1400度に下げ、羽根への負担を軽減させながら慎重に運転を続けました。

改良型の羽根への取替工事

掲載の写真は、平成24年春に改良型の羽根への取り替えを実施した1号機の工事の模様です。作業は、まずガスタービンを覆っている車室と呼ばれるフードを取り外し、次に回転する羽根(動翼)と対に組み合わされ固定されている羽根(静翼)を取り外します。静翼をクレーンで持ち上げる際には、動翼と静翼が傷つけあわないよう、4トン弱もある羽根を約1時間程度かけて数ミリずつ徐々に持ち上げ、慎重に作業が進められます。その後、タービンロータに取り付けられている4段の羽根のうち、3段目にある約100枚の羽根を1枚1枚交換し不具合の改善を図りました。また、羽根の交換にあわせて取替時期に到達している高温部品等の交換も行いました。

工期を前倒ししての修繕作業

4月下旬から始まった工事は、協力会社の多大な協力のもと、昼夜2交替、土日祝日返上で作業を実施(通常2ヶ月かかる作業を34日間で計画)。予定よりも作業が順調に進んだことから、更に2日間の前倒しで竣工となり、5月22日には本格運転を再開しました。

このように火力発電所では、安全を最優先にきめ細やかで効率的な点検工事を実施するとともに、異常兆候の早期発見につとめ、供給力確保に努めています。

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