プレスリリース
2008
2008年1月16日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(平成20年1月15日現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.トラブル等情報について
(1) 法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
なし
(2)安全協定の異常時報告事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発電所名 | 高浜発電所1号機 | 発 生 日 | 1月9日 | |||
件 名 | 1次冷却材中の放射能濃度の上昇について (添付図2参照) | |||||
事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中の1月9日、定例の1次冷却材中のよう素(I−131)濃度の測定(3回/週)を行った結果、前回(1月7日)の測定値(約0.7Bq/cm3)を上回る値(1.5Bq/cm3)を確認したことから、燃料集合体に漏えい※が発生した疑いがあるものと判断しました。
現在のよう素(I−131)濃度は、運転上の制限値 (57,000Bq/cm3)に比べて十分に低く、発電所の運転および環境安全上の問題はないと判断されることから、1次冷却材中の放射能濃度の測定頻度を上げて(よう素濃度:3回/週→1回/日、全放射能:1回/月→1回/週)監視を強化し、運転を継続します。 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。
[平成20年1月9日 お知らせ済み] |
(3)保全品質情報等
発電所名 | 美浜発電所1号機 | 発 生 日 | 1月12日 | ||||||
件 名 | 「過出力ΔTパーシャルトリップ」警報他の発信について (添付図3参照) | ||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中の1月12日、「過出力△Tパーシャルトリップ」警報※1他が発信しました。
ただちに、関連運転パラメータを確認した結果、4チャンネルある出力領域中性子束検出器※2のうち、1チャンネル(N43)の指示値が変化しているものや、変化していない計器があることを確認しました。また、残りの3チャンネル(N41、42、44)の出力領域中性子束検出器指示値には異常はなく、制御棒の実動作等も認められませんでした。 これらのことから、検出器より下流の信号回路に故障の可能性があると判断し、点検を実施したところ、信号変換回路(カード)に異常が認められました。 このため、当該信号変換回路(カード)を予備品に取替え、健全性を確認した後、1月13日に通常状態に復旧いたしました。 なお、本事象による周辺環境への影響はありませんでした。
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3.その他
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以 上