プレスリリース
2007
2007年6月15日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(平成19年6月14日現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.保全品質情報※について
※: | 保全品質情報 |
(1)法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発電所名 | 美浜発電所3号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(4月25日) | ||||||||||||||||||||||||||||||
件 名 | 蒸気発生器2次側管板上面および管支持板付近での異物確認の原因と対策について (添付図2参照) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の4月25日、蒸気発生器3台のうちのC−蒸気発生器2次側管板上面の清掃作業を実施するため、カメラで事前点検を行っていたところ、管板上面で円柱状の異物を確認しました。当該円柱状の異物を回収し詳細調査した結果、異物は円錐台形状(長さ約12mm×直径約7mmおよび約11mm)で、金属薄板(長さ約120mm、幅約1〜7mm、厚さ約0.2mm、重量約0.9グラム)が渦状に巻いたものでした。当該異物は炭素鋼で、母材と溶接金属から構成されており、配管の溶接準備として開先加工を行った際に発生した削り屑と考えられました。 一方、今回の定期検査の計画に基づき、A−蒸気発生器について渦流探傷検査(ECT)を実施するとともに、管支持板穴を点検していたところ、4月27日にカメラにて第3管支持板上で線状の異物を確認しました。 1.C−蒸気発生器管板上面の異物の発生源の調査結果 今回発見された円錐状の異物が配管等の取替作業時に発生したと推定されたことから、蒸気発生器に至る2次冷却水系統について調査した結果、以下のことが判明しました。
以上の状況から、下側配管の養生蓋を外した状態で上側配管内の異物確認を行っていた際に、作業員の衣服等に付着していた削り屑が落下して下側配管内に混入し、系統内へ持ち込まれた可能性があると推定されました。 2.A−蒸気発生器管支持板付近の異物の発生源の調査結果
以上のことから、当該異物は外部から持ち込まれたものではなく、給水系統の配管から発生した酸化鉄が蒸気発生器伝熱管表面に付着し、線状に剥がれたものと推定されました。 3.今回の事象を踏まえた点検
4.対 策 配管取替作業時における異物混入を防止するため、以下の項目を社内ルールへ反映し、異物管理のさらなる徹底を図ります。
また、異物管理に関する協力会社への説明会を実施し、異物管理の再徹底を図りました。(平成19年5月25日実施済み) [平成19年4月26日、5月9日、6月14日 お知らせ済み]
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発電所名 | 美浜発電所3号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(6月8日) | ||||||||
件 名 | A蓄圧タンク窒素供給系統からの僅かな窒素漏れについて (添付図3参照) | ||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の6月8日、蓄圧タンク※(全3台)の漏えい検査を行うため、同タンクに窒素を供給し、所定の圧力にて漏えい確認を行っていたところ、A蓄圧タンクの窒素供給系統配管の溶接部1箇所から僅かに窒素が漏れていることを確認しました。 このため、今後、当該部を切断し新品の配管に取り替えるとともに、漏えい部について詳細調査を行います。 なお、B、C蓄圧タンク、および蓄圧タンクにつながる窒素供給配管の溶接部について点検し、当該部以外に漏えいのないことを確認しました。 本事象による環境への放射能の影響はありません。
[平成19年6月11日 お知らせ済み] |
(2)(1)に至らない軽微な事象 | ||||||||||||||||||||||||
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3.その他情報
(1)不具合情報
発電所名 | 美浜発電所3号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(5月24日) | ||||||
件 名 | 発電機部品(ケーシングボルト)運搬中の協力会社作業員の負傷について (添付図5参照) |
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事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の5月24日、タービン建屋3階において発電機定期点検工事に従事していた協力会社社員が、発電機のケーシングボルト6本(1本:長さ約700mm、直径75mm、重量20kg)を台車にて発電機近くへ運搬し、その後、ケーシングボルト(1本)を両手で抱えて運搬していたところ、足元にあったエアーホースの束につまずいて転倒し、その際、両手が床とケーシングボルトに挟まれ、指2本を負傷しました。 原因は、作業区画内には障害物が置かれていましたが、作業員が当該作業エリア内での運搬を意識したこと、障害物は容易にまたげると判断したことから、障害物を乗り越える運搬経路を選択し、足元の障害物につまずき負傷する結果となりました。 また、作業計画段階に人力運搬に関する危険性を把握していましたが、人力運搬は日々行うことから当日の作業前ミーティングなどでも特段の注意喚起を行っておらず、転倒に関する作業員の危機意識が不十分でした。 対策については以下のとおり実施します。
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発電所名 | 大飯発電所1号機 | 発 生 日 | 第21回定期検査中(5月29日) | ||||||||
件 名 | B−タービン動主給水ポンプの駆動制御の不調について (添付図6参照) | ||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査の最終段階である調整運転中の5月29日に、B−タービン動主給水ポンプ※の駆動制御に不調が認められました。現在、制御系機器の点検・取替等を実施しており、作業には今後2週間程度要する見込みです。これに伴い、5月下旬に予定していました本格運転の開始については、当該作業が終了するまで延期します。 なお、本事象による運転中プラントへの影響はありません。
[平成19年6月5日 お知らせ済み] |
発電所名 | 大飯発電所2号機 | 発 生 日 | 6月7日 | ||||||||
件 名 | A,B−タービン動主給水ポンプ吐出圧力計取出し配管溶接部の補修について (添付図7参照) |
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事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中のところ、前回定期検査で振動対策として強化型に取替えたA,B−タービン動主給水ポンプ※吐出圧力計取出し配管の溶接部(各1箇所)について、溶接作業における熱処理に不備があることが、6月7日にメーカからの報告で判明しました。 当該部は、溶接の技術基準上は熱処理が要求されている部位ではなく、施工時の浸透探傷検査において異常は認められていません。また、当該ポンプを運転し実施した点検についても異常は認められていませんが、今後の運転に万全を期すため、当該部の補修を実施します。 補修にあたっては、当該ポンプを予備機に切替え、補修することで給水量は十分確保できることから、プラントの安定運転には影響はありません。
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(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)
なし
保全品質情報については、下記の公開サイトにおいても、準備が整い次第掲載していきます。 |
当社ホームページ(http://www.kepco.co.jp/knic/meeting/index.html)“原子力情報センター(保全品質情報)” |
日本原子力技術協会ホームページ(http://www.nucia.jp)“原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」” |
以 上