キャリアの歩み
大学卒業後は経済新聞の記者として3年半、企業取材を経験しました。その後、アメリカの大学院に留学。地域計画修士号を取得した後に帰国し、自然共生・市民参加がテーマの京都府立公園の立ち上げおよび運営に携わりました。その後は、風車メーカーの企画営業に転職し、中型風力発電機の導入候補地を国内外で探す業務を中心に、風況調査を含む実現可能性調査などの事業開発、事業計画の策定支援、契約業務など幅広く担当してきました。関西電力に入社した後は、再生可能エネルギー事業本部で陸上風力発電所の開発を担当しており、再生可能エネルギー業界での経験は14年以上になっています。
当社の志望理由と入社時の想い
私が風力発電の仕事を始めた10数年前の日本では、「再生可能エネルギーは物好きがやるもの」という風潮があり、電力会社でも再生可能エネルギーの導入は積極的でない印象を持っていました。しかし、この数年間で社会情勢は大きく変わり、今やカーボンニュートラル社会は夢物語ではなく関西電力としても目指す未来となり、実現しなければならないものとなっています。前職から「電力会社が本気にならないと社会は変わらない」という思いはずっと頭の片隅にあり、自分のステップアップも考え始めたときに、関西電力が本気で再生可能エネルギー開発を急拡大しようとしていると知り、その一端を担いたいと考えました。
- 現在の仕事内容
- 現在は陸上風力発電所の新規開発業務を担当しています。日本全国で候補地を探し、技術的適合性、社会受容性、環境配慮、経済性など、さまざまな側面からその実現可能性を検討したり、地元自治体や地域の方とコミュニケーションをとりながら、各候補地でのプロジェクトの実現を目指すのがミッションです。その中でも検討事項が多岐にわたる風力発電開発において課題や優先度を整理し、計画を達成できるスケジュールに導いていくのが私の役割だと思っています。風力発電開発を手掛ける企業は多くありますが、関西電力としては日本のライフラインを担う企業としての強い責任感が根底にあると感じます。

- 前職の経験を活かせていること
- 規模感は大きくなりましたが、前職から引き続いて風力発電分野の仕事のため、これまでの経験一つひとつが現在の仕事にも役立っています。特に風況調査や風況解析・風力発電機に関する技術的な知識は、規模の大小を問わず共通する部分が多くありました。例えば、入社後すぐに取り組んだ風況調査では、設置場所の選定に前職の経験と知識をフルで活用できています。今後も事業開発・案件形成の各ポイントで、前職の知識やネットワークが生かせるのではないかという期待感を持てるのは、当社の環境だからこそではないでしょうか。

業務でチャレンジしていること
風力発電開発が広がるとともに、開発の過程で地域の方のご理解をなかなか得られないという社外案件のニュースを耳にするようになりました。「風力発電があってよかった」と地域の方に思ってもらうための理解醸成は、事業成功のためにも、地球のためにも重要なことです。さらにカーボンニュートラル社会では、再生可能エネルギーの供給側だけでなく、需要側の使い方も合わせた取り組みが不可欠になります。関西電力には供給側と需要側の両方に強みを持っているからこそできる事業が多く存在します。将来的には関西電力の豊富な社内リソースを生かした部署横断的な事業にもチャレンジしたいです。
- 職場の雰囲気・ワークスタイル
- 電力会社というとお堅いイメージもありますが、実際は関西ならではのフランクな雰囲気です。一部の事業所では自分のデスクがないフリーアドレス制で、部長も一般社員も同じテーブルに椅子をならべていたり、カジュアルな服装の人も多いので、フラットな意見の言いやすい職場環境につながっているように感じます。私自身は出社率が高めですが、夕方に通院予定があったり、子どもの用事があるときなど、都合に合わせて在宅勤務ができたり勤務時間が決められるのがありがたいです。
