キャリアの歩み
前職はプラントエンジニアリング業界で、発電プラントのEPC業務(設計、調達、建設)に基本設計・試運転エンジニアとして勤務。東南アジアの火力発電案件では現地に半年間滞在し、商業運転前の試運転や各種プラント試験を担当し、国内のメガソーラー案件では、パネルの配置計画、性能評価業務を経験しました。大学院まで専攻していた船舶海洋工学の知識とこれまでの実務経験を活かし、現在は国内の洋上風力案件の事業開発に取り組んでいます。
当社の志望理由と入社時の想い
前職の仕事で任されていたのは、「発電所を建設して客先へ引渡しするところ」まで。一方で発電事業者なら、事業性の検討に始まり、建設後も何十年と責任をもって運転に携われます。前職である程度の経験を積んで、改めてこのことを考えたときに、私も保守運用や事業開発、さらには国内外の電源構成の転換にも貢献していきたいと思うようになりました。また、学生時代に研究した浮体式洋上風車の運動応答の知識も活かしたいという思いも重なり、洋上風力などの再生可能エネルギー分野も力を入れている関西電力への入社を決めました。関西電力が有する黒部ダムのある富山県で幼少時を過ごした私にとって、親近感のある企業だったのも志望した決め手の一つです。
- 現在の仕事内容
- 国内の洋上風力案件の事業開発の中でも、私は風況調査や海底地盤調査等の現地調査や洋上設備のEPCを主に担当しています。本案件は事業性の机上検討から、現地調査、陸洋上設備の設計・施工、ファイナンス、保険、法務、許認可取得、環境影響評価、国による事業者選定公募の戦略立案、地域との共生など実に多くの工程があり、様々な方々と協力して進めなくてはなりません。特に私が関わる業務は、プロジェクト全体のコストやスケジュールに与える影響が大きく、プロジェクトの成否を決めると言っても過言ではない重要な役割。様々なバックグラウンドを持つチームメンバーで知恵を出し合いながら、巨大なプロジェクトに挑めることに大きなやりがいを感じます。

- 前職の経験を活かせていること
- 洋上風力案件は関係者が多く、海外のベンダー・パートナーと協業することも珍しくないため、英語の文書でやりとりすることがよくあります。前職は日系企業ながら社内外を問わず、英語を用いて多国籍のプロジェクトメンバーと進めることが日常だったため、その点では抵抗なく業務に臨めています。また、EPCプロジェクトマネジメントの考え方や建設契約の構成に関する知識についても、前職で培ったものが現在の洋上EPC業務を進める上で大いに役立っています。

業務でチャレンジしていること
洋上風力発電は、電気、機械、流体、構造、土木建築などの多岐にわたる技術要素から構成されるので、プロジェクトを進める上で分野横断的な知識が求められます。私の専門分野は機械・流体系分野だったため、それ以外の知識は日々キャッチアップしている状況です。また、電力会社で働く以上は電気分野の知識がないのはまずいと考え、入社後に第三種電気主任技術者の資格を取得しました。今後は、国内で知見がまだ十分にない洋上風車の運転保守管理の知見を吸収しながら、プロジェクト全体のスケジュールおよびコスト、クオリティを最適化に導くことのできるプロジェクトマネージャーを目指していきたいと考えます。
- 職場の雰囲気・ワークスタイル
- 関西電力ではテレワーク環境も十分に整えられているため、チームの中にはテレワーク主体の人もいるのですが、私は顔を合わせて会話しながら仕事を進めるのが好きなので、現在でも週の半分以上は出社しています。それぞれのスタイルに合わせて働き方を選択できるのは当社の魅力的なポイントです。入社するまではお堅い印象のある会社だったのですが、働き方の多様性だけでなく、服装も皆さんカジュアルですし、一部の事業所で座席もフリーアドレスを導入するなど、フランクで賑やかな雰囲気だったのには驚きました。
