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第67回 国民体育大会(ぎふ清流国体)

開催日
平成24年10月5日(金)~8日(月)
場所
川辺漕艇場(岐阜県)

大会概要

   本大会は、都道府県対抗のレースとなっており、各県の選抜クルーが各地方のブロック予選を勝ち進み本大会に出場します。福井県は少年・成年の全種目の出場権を獲得しており、当社男子ボート部からは、成年男子の舵手付フォア、ダブルスカル、シングルスカルの3種目に出場しました。

   昨年の山口国体では、総合優勝の天皇杯を愛知県に奪われており、 2年ぶりの天皇杯獲得に向け福井県の少年・成年の選手が一致団結し本大会に臨みました。

結果

シングルスカル 7位
ダブルスカル 敗者復活戦敗退
舵手付フォア 優勝

シングルスカル

   濱上選手は、9月に行われた全日本選手権ではスイープ種目(漕手一人に対し、オール1本)で出場しており、スカル種目(漕手一人に対してオールが2本)に馴染めないまま、大会に参加しました。

   予選から激戦区ということもあり、敗者復活戦に回りましたが、レースをする毎にスカル種目の漕ぎの感覚を自分のものにして、敗者復活戦は安定した漕ぎを見せ、準決勝に駒を進めることができました。準決勝では、昨年の山口国体の覇者である伊藤選手(静岡県選抜)との組み合わせとなりました。レースは、スタートから積極的に攻める漕ぎで750m付近までトップで通過しました。濱上選手は「このまま行ける」とラストスパートを仕掛けましたが、じわじわと迫りくる伊藤選手に「焦りで自分の漕ぎが出来なくなった」と、平常心を保つことができず、最後まで粘り強く力漕するものの、2着でゴール、順位決定戦(5~8位)へ進むこととなりました。

   順位決定戦は、9月に行われた全日本選手権の覇者である今井選手(中部電力岐阜)と昨年の山口国体準優勝の米澤選手(みちのくコカ・コーラ)とのレースで、熱戦になることが予想されました。レースは「スタートからトップで」の勢いの下、今井選手に次ぐ2番手でスタート、中盤に米澤選手に追い抜かれてしまいました。後半、冷静にラストスパートを仕掛ける動きを見せ、食らい付くも力及ばず3着でゴールし、7位入賞となりました。

   濱上選手は「社会人1年目で一人乗り種目での出場ということもあり、プレッシャーを感じていた」と話していましたが、強豪選手と激戦を繰り広げ、惜しくも勝つことは出来なかったものの、健闘しました。

ダブルスカル

   成年男子ダブルスカル(繁田、倉谷出場)の種目のみ各地方ブロック予選免除種目であり、本大会には全都道府県が出場しました。9月に行われた全日本選手権では6位という成績に終わり、クルーは雪辱を晴らすべく「本大会こそは上位入賞する」という意気込みで参加しました。

   予選では、9月に行われた全日本選手権覇者のアイリスオーヤマを含む全国の強豪チームとの組み合わせとなりました。レースは、スタートからアイリスオーヤマや戸田中央総合病院、愛知選抜に一歩先に出られ、中盤以降も力漕しましたが4着となり、敗者復活戦へ回ることになりました。敗者復活戦では、予選で敗れた戸田中央総合病院との再度の組み合わせとなり、「一度でもトップを譲れば負ける」という焦りと、「このレースでは必ず勝つ」という意気込みが混同してしまい、レースは、250m以降、戸田中央総合病院にじわじわと前に出られ、そのまま一度もトップをとることが出来ずに2着でゴールし、残念ながら敗者復活戦敗退という結果となりました。

舵手付フォア

   メンバー構成は、9月に行われた全日本選手権の同種目を制覇したメンバー(中嶋、鹿谷、長田、河下)を基本に、同大会のエイトを制覇した日本大学の選手(荒木)1名が追加されたクルーとなりました。

   予選、準決勝と他艇を寄せ付けないスピードで難無く決勝戦への切符を手に入れました。決勝戦の組み合わせは、NTT東日本や愛知選抜、中部電力岐阜の強豪チームが集結しました。レース前の選手の表情は、緊張感の中にも笑顔が見られ、強豪チームとの決戦を前に落ち着いた雰囲気で、威圧感さえ感じられました。いよいよ迎えた決勝のレースでは、当社チームはスタートでトップに踊り出たものの、他艇も必死に追いすがり、500mの通過まで差を広げることができないまま後半を迎えました。750m地点もトップ通過し、ラスト250mは「冷静でいられなくなり、がむしゃらに声を掛けた」という中嶋選手の掛け声に漕手も力の限りを尽くし、猛烈なトップ争いの末、真っ先にゴールし、雄叫びを上げたのは当社クルーとなりました。優勝の喜びを体いっぱいで表現する選手の様子が非常に印象的でした。

総括

   舵手付フォアは、平成5年の徳島国体以来19年ぶりの優勝となり、種目を別にすると昨年の山口国体のダブルスカルの優勝に続く2年連続優勝となりました。

   今シーズンから新たにメンタルトレーニングを導入し、あらゆる外的要因にも「揺らがず・囚われず」といった心の状態で、どんな状況でも平常心で今できる最大のパフォーマンスを発揮するというトレーニングを繰り返し行ってきました。本大会でも各選手にはさまざまなプレッシャーがのしかかり、以前であれば焦りや緊張等で本来の実力が発揮できない場面の中でも、このメンタルトレーニングの成果を活かし、平常心で乗り切ることができる場面が増えました。また、栄養面についても講習を受け、体作りのための栄養の取り方やレース期間中の栄養バランスについて学び、メンタル面に加えフィジカル面でも最大のパフォーマンスを発揮するためのプロセスを踏んできました。

   まだまだ、年齢層は若いチームであり、学ぶべき事はたくさんあるので、心・技・体の全てに向上心を持ち、今回の結果に満足することなく、今後も取り組んでいきます。

   今回も多くの方に応援に来ていただき、本当にありがとうございました。惜しい結果に終わったクルーもありますが、優勝レースを始めとするさまざまな感動を全員で分かち合えたと思っています。今後とも応援の程、よろしくお願いします。

   更に成長した姿を見ていただけるよう、来シーズンも一生懸命取り組んでまいります。

   一年間、私たちを支えていただき、本当にありがとうございました。

  • シングルスカル(濱上)

    シングルスカル(濱上)

  • 舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

    舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

  • 舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

    舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

  • 舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

    舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

  • 応援者と舵手付フォアの選手

    舵手付フォア(左から:中嶋、荒木、河下、鹿谷、長田)

  • 応援者と舵手付フォアの選手

    応援者と舵手付フォアの選手

出場選手

シングルスカル

氏名 所属
濱上裕士 原子力事業本部 総務グループ

ダブルスカル

  氏名 所属
ストローク 繁田 涼 原子力事業本部 人材活性化グループ
バウ 倉谷郁也 美浜発電所 所長室

舵手付フォア

  氏名 所属
コックス 中嶋 睦 美浜発電所 所長室
ストローク 荒木祐作 社外選手:日本大学
3番 河下拓磨 美浜発電所 所長室
2番 鹿谷敬祐 美浜発電所 所長室
バウ 長田福馬 原子力事業本部 経理グループ

シングルスカル

予選

順位 選手名 県名 チーム名 記録 結果
1 今井  祐樹 岐阜 中部電力岐阜 3分40秒67  
2 池口  開 鳥取 鳥取県選抜 3分44秒16  
3 米澤  豪範 岩手 みちのくコカ・コーラ 3分44秒86  
4 濱上  裕士 福井 関西電力美浜 3分45秒28 敗者復活戦へ
5 一箭  フェルナンドヒロシ 長崎 長崎県選抜 3分55秒96  

敗者復活戦

順位 選手名 県名 チーム名 記録 結果
1 濱上  裕士 福井 関西電力美浜 3分39秒26 準決勝へ
2 平野  翔大 大分 大分県選抜 3分46秒62  
3 村岡  健一 北海道 道新RC 3分47秒33  
4 有光  浩 高知 四万十RC 3分53秒70  

準決勝

順位 選手名 県名 チーム名 記録 結果
1 伊藤  琢磨 静岡 静岡県選抜 3分23秒82  
2 濱上  裕士 福井 関西電力美浜 3分23秒99 順位決定戦へ
3 新藤  耕平 山梨 北陵RC 3分30秒59  
4 吉田  颯 京都 京都選抜 3分35秒17  

順位決定戦

順位 選手名 県名 チーム名 記録 結果
5 今井  祐樹 岐阜 中部電力岐阜 3分27秒93  
6 米澤  豪範 岩手 みちのくコカ・コーラ 3分30秒48  
7 濱上  裕士 福井 関西電力美浜 3分31秒42 7位入賞
8 別府  晃至 愛媛 愛媛選抜 3分31秒75  

ダブルスカル

予選

順位 県名 チーム名 記録 結果
1 宮城 アイリスオーヤマ 3分14秒62  
2 埼玉 戸田中央総合病院RC 3分18秒24  
3 愛知 愛知選抜 3分19秒87  
4 福井 関西電力美浜 3分21秒93 敗者復活戦へ
5 滋賀 東レ滋賀 3分25秒89  

敗者復活戦

順位 県名 チーム名 記録 結果
1 埼玉 戸田中央総合病院RC 3分14秒94  
2 福井 関西電力美浜 3分19秒02 敗退
3 宮崎 新富漕艇クラブ 3分54秒28  

舵手付フォア

予選

順位 県名 チーム名 記録 結果
1 福井 福井選抜 3分 9秒79 準決勝へ
2 大阪 大阪選抜 3分14秒43  
3 大分 大分県選抜 3分16秒41  
4 北海道 北海道選抜 3分20秒28  
5 島根 島根選抜 3分27秒14  

準決勝

順位 県名 チーム名 記録 結果
1 福井 福井選抜 3分 4秒96 決勝へ
2 千葉 千葉選抜 3分 7秒24  
3 宮城 宮城選抜 3分10秒35  
4 熊本 熊本県選抜 3分13秒85  

決勝

順位 県名 チーム名 記録 結果
1 福井 福井選抜 3分11秒82 優勝
2 東京 NTT東日本 3分13秒08  
3 愛知 愛知選抜 3分14秒47  
4 岐阜 中部電力岐阜 3分15秒30