地域・社会貢献活動
第66回 国民体育大会(おいでませ! 山口国体)
- 開催日
- 平成23年10月2日(日)~5日(水)
- 場所
- 豊田湖ボートコース(山口県)
ダブルスカル 国体初制覇!! 舵手つきフォア 10年ぶり3位入賞
本大会は、シーズン最後の全国区の大会であり、チームにとっても最大イベントとして注力している大会です。ここ数年の国体では悔しい思いをチーム内で共有しており、『国体成功』をチームの最大目標として取り組んでまいりました。今年7月に行われた北信越国体で、本大会の3種目の出場権を獲得し、成年男子 舵手つきフォア、ダブルスカル、シングルスカルに出場いたしました。
ダブルスカル
全日本選手権クォドルプル優勝メンバーの長田選手、鹿谷選手で構成し、二人の体格的な違いから、漕ぐ長さが最後まで課題となっていました。しかし今シーズン、クルーで共有した多くの時間をベースに、長田選手のパワーと鹿谷選手のテクニックが融合し、危なげなく2年連続の決勝進出を決めました。決勝では、武田大作選手(アトランタ、シドニー、アテネ、北京五輪出場)を擁する愛媛県との一騎打ちとなりました。『前半から積極的に飛ばす』という作戦通りの展開で500メートルで愛媛県から2秒のリードを奪いました。そこから愛媛県の猛追がありゴール直前ではひと漕ぎごとに順位が入れ替わる白熱した展開となり、どちらが先に入ったかも分からずゴールへ。『勝たせてくれ』と泣きじゃくる長田選手、不安げな表情でたたずむ鹿谷選手。写真判定が行われた約20分間、チームみんなで祈りながら待ち、その後、正式結果が報告され、0.16秒差で『優勝』が確定しました。喜びを爆発させる2人と共にチーム全員で喜び、感動を覚えた瞬間でした。苦しい時間を共有したからこそ、成功した喜びは計り知れないものとなり、『一生忘れない感動』の瞬間でした。
舵手つきフォア
日本大学の選手3名と当社チームの中嶋・河下選手の混成クルーとなっており、全日本選手権以降(9月18日)の約2週間しか時間なく、準備に不安が残る状況でありました。勤務や学業などの関係から、埼玉合宿からスタートし、限られた時間をどう使うかをチーム内で考え取り組んできました。予選は危なげなく1位で通過し、準決勝では昨年の千葉国体と同様、滋賀県と対戦することが決まりました。昨年、準決勝で滋賀県に敗戦し悔しい思いをしているだけに、レースまでは見えない重圧との闘いとなりましたが、1位で通過し2年ぶりの決勝進出を決めました。決勝の対戦相手は、国内トップ選手を擁するクルーばかりでしたが、『日本一』になるための最高のパフォーマンスをやり続けました。『今までで最高のスタート』だった準決勝のスタートを更に上回る最高のスタートを決め、他クルーを従えて700mを過ぎました。しかし、愛知、宮城県の猛追にあい、3位でゴール。日本一を目前に悔しさの残るレースでしたが、10年ぶりの3位以内を確定させるとともに、自分達の持ち味を出し切った達成感に満ち、いい表情で帰ってきました。
シングルスカル
シングルスカルは倉谷選手が出場しました。予選ではスタートの出遅れが響き4位となりましたが、敗者復活戦で修正し、準決勝をむかえました。準決勝では後半の勝負強さでゴール直前で昨年度同種目準優勝の選手を交わし、順位決定戦に駒を進めました。順位決定戦では、敗れはしましたが最後まで持てる力を十分発揮したレース内容であり、『達成感』と『悔しさ』が入り混じる結果となりました。
総括
本大会は、出場クルーが使用するボートの公平さを考慮し、『配艇』という制度で運用されております。レースの90分前に使用するボートのセッティング(リギング)が許され、選手はウォーミングアップとリギングを同時に進める必要があり、選手にとっては大変厳しい状況下での大会となっています。また、リギングの仕上がり状況が選手のパフォーマンスにも影響するため、各レースのリギングではスピードと精度が求められます。私たちはこの1年、『自ら考える集団作り』に向け『考える』ということを追求してきました。スタッフ・選手が今必要なことを考えるから正しい判断に繋がる。本大会では、リギング中も皆が機能的に動き、余裕をもったアップとミーティングに時間を注ぐことができました。また、大会中も、スタッフと選手が互いに気遣い、双方向の心遣いの積み重ねにより、チームにいい流れが働いていました。今回のダブルスカル初制覇、フォア10年ぶり3位入賞、シングル8位入賞は、選手はもとよりスタッフが役割を全うし、チーム全員が支えあったからこそ『日本一』『国体成功』にたどりつけたのではないかと感じます。
また、当日も多くの方々が山口県の地で大きな声援を送っていただき、そして、みんなで感動でき、本当に幸せな時間を共有できたと思います。このような『つながり』を大切にし、更なる飛躍に向け、また一年掛けていいチームを作っていきたいと思います。
最後になりますが、1年間私たちを温かく見守り、そして支えていただき、皆様本当にありがとうございました。
出場選手
シングルスカル
ダブルスカル
|
氏名 |
所属 |
ストローク |
長田福馬 |
原子力事業本部 総務グループ |
バウ |
鹿谷敬祐 |
美浜発電所 所長室 |
舵手付きフォア
|
氏名 |
所属 |
コックス |
中嶋 睦 |
美浜発電所 所長室 |
ストローク |
林 竜也 |
日本大学 ふるさと選手 |
3番 |
加茂亮太 |
日本大学 ふるさと選手 |
2番 |
荒木祐作 |
日本大学 ふるさと選手 |
バウ |
河下拓磨 |
美浜発電所 所長室 |
舵手付きフォア
舵手付きフォアの試合の様子はこちらの写真からご覧頂けます。
予選
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
福井 |
福井選抜 |
3分 5秒55 |
準決勝へ |
2 |
滋賀 |
東レ滋賀 |
3分 6秒27 |
|
3 |
岡山 |
岡山選抜 |
3分 8秒59 |
|
4 |
千葉 |
千葉選抜 |
3分14秒41 |
|
5 |
秋田 |
秋田選抜 |
3分20秒94 |
|
準決勝
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
福井 |
福井選抜 |
3分19秒14 |
決勝へ |
2 |
滋賀 |
東レ滋賀 |
3分21秒26 |
|
3 |
岡山 |
岡山選抜 |
3分23秒60 |
|
4 |
北海道 |
北海道選抜 |
3分24秒96 |
|
決勝
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
愛知 |
愛知選抜 |
3分 5秒79 |
|
2 |
宮城 |
宮城選抜 |
3分 6秒64 |
|
3 |
福井 |
福井選抜 |
3分 8秒61 |
3位入賞 |
4 |
東京 |
NTT東日本東京 |
3分10秒85 |
|
ダブルスカル
ダブルスカルの試合の様子はこちらの写真からご覧頂けます。
予選
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分 6秒16 |
準決勝へ |
2 |
東京 |
明治安田生命 |
3分10秒86 |
|
3 |
長崎 |
長崎選抜 |
3分13秒61 |
|
4 |
鳥取 |
鳥取県選抜 |
3分15秒47 |
|
5 |
青森 |
青森選抜 |
3分24秒73 |
|
準決勝
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分20秒67 |
決勝へ |
2 |
京都 |
京都選抜 |
3分23秒09 |
|
3 |
富山 |
富山国際大 |
3分25秒52 |
|
4 |
宮城 |
宮城選抜 |
3分27秒73 |
|
5 |
群馬 |
群馬選抜 |
3分32秒07 |
|
決勝
順位 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分 9秒20 |
優勝 |
2 |
愛媛 |
愛媛選抜 |
3分 9秒36 |
|
3 |
愛知 |
愛知選抜 |
3分13秒09 |
|
4 |
島根 |
島根選抜 |
3分15秒60 |
|
シングルスカル
シングルスカルの試合の様子はこちらの写真からご覧頂けます。
予選
順位 |
選手名 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
米澤 豪範 |
岩手 |
みちのくコカ・コーラ |
3分24秒39 |
|
2 |
伊藤 琢磨 |
静岡 |
静岡県選抜 |
3分25秒22 |
|
3 |
田中 洋平 |
神奈川 |
神奈川選抜 |
3分26秒71 |
|
4 |
倉谷 郁也 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分28秒16 |
敗者復活戦へ |
5 |
藤部 拓也 |
山口 |
山口選抜 |
3分30秒76 |
|
敗者復活戦
順位 |
選手名 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
倉谷 郁也 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分31秒39 |
準決勝へ |
2 |
藤部 拓也 |
山口 |
山口選抜 |
3分34秒68 |
|
3 |
槻木 裕太 |
滋賀 |
東レ滋賀 |
3分38秒12 |
|
4 |
谷川 昌彦 |
香川 |
香川RC |
3分54秒90 |
|
準決勝
順位 |
選手名 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
1 |
武田 康嗣 |
兵庫 |
兵庫選抜 |
3分37秒80 |
|
2 |
倉谷 郁也 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分39秒25 |
5~8位決定戦へ |
3 |
栗原 誠和 |
群馬 |
群馬選抜 |
3分42秒46 |
|
4 |
平野 翔大 |
大分 |
大分県選抜 |
3分54秒08 |
|
順位決定戦
順位 |
選手名 |
県名 |
チーム名 |
記録 |
結果 |
5 |
吉原 至 |
石川 |
石川選抜 |
3分31秒62 |
|
6 |
石田 尚也 |
青森 |
青森選抜 |
3分33秒91 |
|
7 |
田中 洋平 |
神奈川 |
神奈川選抜 |
3分34秒58 |
|
8 |
倉谷 郁也 |
福井 |
関西電力美浜 |
3分35秒23 |
8位入賞 |