プレスリリース
2007
2007年2月15日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(平成19年2月14日現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.保全品質情報※について
※ | 実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則および電気関係報告規則に基づく報告事象や安全協定の異常時報告事象に該当する事象を含め、保安活動向上の観点から、産官学において情報共有することが有益である事象 |
(1)法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2)(1)に至らない軽微な事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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発電所名 | 大飯発電所4号機 | 発 生 日 | 1月17日 | ||||||||
件 名 | Bループ1次冷却材低温側温度計の不良について (添付図3参照) | ||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中のところ、平成19年1月17日、4系統(A〜Dループ)ある1次冷却材系統のうち、Bループの事故時監視計器である1次冷却材低温側温度計※1の指示値が、約300℃に上昇し(通常約289.5℃)、ふらついていることが確認されました。 同ループや他ループにも設置している全ての温度計の指示値に変化がないことから、当該温度計の指示不良と判断し、保安規定の運転上の制限を満足しない状態※2となりました。 なお、当該温度計の指示値は、同日、通常値に自然復帰しました。 原因を調査した結果、温度検出部から検出された抵抗値を電圧に変換させる変換器が不良となり、指示値が上昇しふらついているものと推定されました。 変換器については、予備品に取り替え、同日中に保安規定の運転上の制限を満足する状態に復旧しました。
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3.その他情報
(1)不具合情報
発電所名 | 美浜発電所1号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(11月15日) | ||||||||
件 名 | 燃料集合体での異物発見について (添付図4参照) | ||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
平成18年11月15日、使用済燃料ピットで水中カメラによる燃料集合体外観検査※1を行っていたところ、燃料集合体下部に金属屑らしき異物が付着していることを確認しました。この異物を回収するため、当該燃料集合体を検査場所から回収作業を行うのに十分な広さのあるキャスクローディングエリア※2へ移動し、再度、水中カメラで確認したところ、異物は確認されませんでした。このため使用済燃料ピット内および燃料集合体全数を点検しましたが、発見には至りませんでした。なお、この点検において、他の燃料集合体2体から2個の金属屑の付着が確認されたため、回収しました。
回収できなかった異物は、ピット底部に残存しているものと推定されますが、ピット底部に水の流れはなく、ピット底部と燃料集合体下部との間に十分な距離があることから、再度、燃料集合体に付着するようなことはないと考えております。 異物の混入経路について調査した結果、混入経路の特定には至りませんでしたが、原子炉格納容器内に設置されている燃料取替クレーン上の狭隘部に過去の作業で発生した金属屑が確認されたこと、また、原子炉補助建屋内に設置されている使用済燃料ピットのクレーン上で使用する工具等に金属屑が付着していた可能性が否定できないことから、これらの金属屑が落下し燃料集合体に付着した可能性があると推定しました。 対策として、燃料取替クレーン上の狭隘部について清掃を実施するとともに、より確実な異物混入防止を図るため、今回の事例を関係者に周知し、工具等への付着物を含めた異物管理の重要性を再徹底しました。
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発電所名 | 美浜発電所1号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(1月21日) | ||||
件 名 | 原子炉容器炉内計装用熱電対シール部からの水のにじみについて (添付図5参照) | ||||||
事象概要 および 対 策 等 |
平成19年1月21日、1次冷却材系統内の空気抜き作業のため、当該系統内の圧力を上げたところ、3箇所ある原子炉容器炉内計装用熱電対※のうち、1箇所の上部シール部からわずかな水のにじみ(約90秒に1滴)を確認しました。 その後、当該系統の水抜きを行い、炉内計装用熱電対シール部の分解点検を行った結果、当該シール部であるパッキン(定期検査毎に取り替え)に変形や傷、異物などは認められませんでしたが、シール面を詳細に観察した結果、支持筒(コラム)との接触部において、漏えい経路の可能性が否定できない跡が確認されました。 対策として、新しいパッキンに取り替え再組立を行いました。 本事象による環境への影響はありません。
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発電所名 | 美浜発電所1号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(2月1日) | ||||||||
件 名 | A−加圧器逃がし弁シート部の不具合について (添付図6参照) | ||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
平成19年2月1日、1次冷却材系統の漏えい検査※1を実施中のところ、2台ある加圧器逃がし弁※2下流の温度が上昇傾向を示し、加圧器逃がしタンク水位もわずかに上昇していることを確認しました。 また、A側の出口配管表面温度に変化が認められたことから、A−加圧器逃がし弁(以下「A弁」という)のシート部(弁の内部にあり、流体を止める部分)に不具合の可能性があると考えられたため、検査を中断しました。 当該系統の水抜きを行い、A弁の分解点検を行った結果、弁体シート部に漏えいした跡が認められ、微小な鉄錆が噛み込んでいることが確認されました。 対策として、弁体、弁棒、弁座、ケージ押さえを予備品に取り替え復旧します。 なお、B−加圧器逃がし弁についても分解点検を実施し、シート部に漏えい跡や付着物がないことを確認しており手入れ後復旧します。 本事象による環境への影響はありません。
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発電所名 | 高浜発電所1号機 | 発 生 日 | 第24回定期検査中(2月11日) | ||||
件 名 | A−1次冷却材ポンプ軸シール部の不調について (原子炉起動予定日等の変更について) (添付図7参照) |
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事象概要 および 対 策 等 |
平成18年11月22日から第24回定期検査を実施し、平成19年2月14日に原子炉を起動する予定で作業を進めていました。
原子炉起動に向けて2月11日に3台ある1次冷却材ポンプを起動し、運転状態を確認していたところ、A−1次冷却材ポンプ軸シール部※を構成するNo.3シールから格納容器冷却材ドレンタンクに回収されるシール水(封水)の戻り流量が多いことが確認されました。このため、No.3シールの不調と判断し、当該部を取り替えることとしました。 この作業に伴い、現時点では原子炉起動が2週間程度遅れる見通しです。 なお、本事象による環境への放射能の影響はありません。
[平成19年2月13日 お知らせ済み] |
(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)
なし
保全品質情報については、下記の公開サイトにおいても、準備が整い次第掲載していきます。 |
当社ホームページ(http://www.kepco.co.jp/knic/meeting/index.html)“原子力情報センター(保全品質情報)” |
日本原子力技術協会ホームページ(http://www.nucia.jp)“原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」” |
以 上