プレスリリース
2012
2012年2月3日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
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- ○定期検査中のプラントについては、定期検査開始〜本格運転再開予定時期を記載。
- ※1 福島第一原子力発電所事故に対する安全対策の実施状況を踏まえ、計画していく。
- 2.トラブル等情報について
- (1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
- なし
- (2)安全協定の異常時報告事象
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発電所名 美浜発電所2号機 発 生 日 平成23年12月 7日 件 名 原子炉手動停止について(A−加圧器スプレ弁グランドリークオフ流量の増加について)(添付図1) 事象概要
および
対 策 等美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット、定格熱出力145万6千キロワット)は、定格熱出力一定運転中の平成23年11月9日頃から、A−加圧器スプレ弁※1のグランド部からの1次冷却水を冷却材ドレンタンクに回収する配管(グランドリークオフ※2配管)の温度が若干高めであることから、グランドリークオフ流量等の監視を行い、運転を継続していました。
グランドリークオフ流量は漸増傾向にありますが、この状態が継続した場合、冷却材ドレンタンクに回収された1次冷却水を処理する液体廃棄物処理設備の処理能力を超える可能性があることから、12月7日20時から出力を降下し、8日3時15分に発電を停止、4時に原子炉を停止しました。
なお、格納容器内の放射線モニタや加圧器水位等の運転パラメータに変化はなく、格納容器内の監視カメラによる当該弁付近や床面の点検で漏えいが認められていないことから、1次冷却材系統からの系外への漏れはありません。
本事象による環境への放射能の影響はありません。
原子炉停止後、当該弁の外観目視点検を実施したところ、1次冷却水の系統外への漏えい等の異常は認められませんでした。
その後、12月18日から定期検査を開始し、燃料を取り出した後、系統の水抜きを行い、当該弁の分解点検を実施しました。
その結果、1次冷却水が弁棒に沿って上昇するのを防ぐために弁棒を覆っている金属製の蛇腹(ベローズ)の折り目(内側)の溶接部1箇所に、全周にわたる貫通割れが確認されました。
また、B−加圧器スプレ弁についても、分解点検を実施した結果、ベローズに同様の貫通割れが確認されました。
今後、これらベローズの材料成分分析、破面観察等の詳細調査を実施します。[平成23年12月7日、15日、平成24年1月20日お知らせ済み]
- ※1加圧器スプレ弁
- 加圧器の圧力が設定値(15.59MPa)を超えて高くなった場合に、加圧器内に水を拡散し、圧力を調整する弁
- ※2グランドリークオフ
- 加圧器スプレ弁からの漏えいを系統外に出さないよう回収する系統。
- (3)保全品質情報等
- なし
以 上