プレスリリース
2007
2007年4月17日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
1.運転状況について(平成19年4月16日現在) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2.保全品質情報※について
※: | 保全品質情報 |
(1)法令に基づく報告事象や安全協定の異常時報告対象のうち重要な事象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(2)(1)に至らない軽微な事象
なし
3.その他情報
(1)不具合情報
発電所名 | 大飯発電所1号機 | 発 生 日 | 第21回定期検査中(3月15日) | ||||||
件 名 | 仮設レール撤去作業中の協力会社作業員の負傷について (添付図2参照) | ||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の3月15日、復水器の伝熱管取替工事※に使用した仮設レールの切断・撤去作業において、切断したレールをチェーンブロック1本で吊って床面に降ろそうとしましたが、その途中でレールが架台に引っかかったため、引っかかりを解消しようとしてチェーンブロックを揺すった際に、レールの一部が、近傍にいた作業員の右足大腿部に接触して負傷しました。 調査の結果、原因は切断したレールがチェーンブロック1本で吊られていたため不安定な状態であったこと、および架台がレールに引っかかった際に作業を中断して状況の確認を行わず引っかかりを外そうと揺らしたことにより、レールのバランスが崩れ、近傍にいた作業員にレールが接触し、負傷したものと推定されました。 対策として、吊り荷の形状が複雑な場合には吊り荷を安定させるために2本以上で吊ること、吊り荷を上げる際には、吊り荷が振れる方向に人がいないことを確認すること、吊り荷が引っ掛かった場合には作業を中断し、状況を十分確認することを関係者に周知徹底しました。
[平成19年4月5日 お知らせ済み] |
発電所名 | 美浜発電所1号機 | 発 生 日 | 第22回定期検査中(3月22日) | ||||||
件 名 | Bループ室壁面からの僅かな水のにじみについて (添付図3参照) | ||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の3月22日、運転員が巡回点検において、原子炉格納容器内のBループ室で床面に小さな水溜り(約5cm×約5cm)と原子炉キャビティ※側の壁面が濡れていることを確認しました。 この水溜りの水質を分析した結果、放射能とほう酸が確認されたため、この水溜りが生じた原因について調査を実施することとし、3月22日夕方から予定していた燃料装荷を延期することとしました。なお、今後の定期検査工程については未定です。 本事象による環境への放射能の影響はありません。
[平成19年3月23日 お知らせ済み] |
発電所名 | 大飯発電所1号機 | 発 生 日 | 第21回定期検査中(3月26日) | ||||||||||||||||||||||||
件 名 | 原子炉補助建屋での水漏れについて (添付図4参照) | ||||||||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定期検査中の3月26日、原子炉補助建屋の機器ドレンキャップ※1から水が漏えいしていることを当社社員が発見しました。状況を確認したところ、ほう酸補給タンク内の純水を排出しており、排出先の廃液ホールドアップタンク※2の受入弁が閉止されていました。このため、直ちに純水排出作業を中止するとともに、受入弁を開放し漏えいは停止しました。漏えいした水は、床面の排水目皿を通じて全て回収され、環境への放射能の影響はありませんでした。なお、漏えい水量は約0.1m3と推定され、床面に汚染のないことを確認しました。 調査を行った結果、廃液ホールドアップタンクの水位計の性能検査※3を担当する原子炉保修課は、検査前に廃液ホールドアップタンクの受入弁の切替操作を実施する必要があることから、隔離明細書※4に記載して検査に必要な操作として発電室に依頼しました。その際、当該弁の切替操作を発電室で実施することは、隔離明細書の注意事項にしか記載しておらず、発電室は当該弁の切替操作を実施しなければならないという認識を持っていませんでした。 一方、原子炉保修課は、当該弁の切替操作を発電室に連絡した際に、お互いに依頼内容を十分に確認しなかったことから原子炉保修課は当該弁の切替操作が許可されたものと思い込み、当該弁を閉止しました。その後、別の作業のため発電室がほう酸補給タンク内の排水作業を実施しましたが、当該弁が閉止していたことから、排出した水が逆流し、漏えい事象に至りました。 このことから、操作移管されていない弁は操作しないという基本動作が守られていなかったこと、および具体的な操作内容の相互確認が不十分であったことが原因と推定されました。 再発防止対策として、発電所長から全所員に対し、基本動作の徹底と、作業前に隔離明細書の内容について発電室と担当課が必ず対面で相互確認を行うことを周知徹底しました。
[平成19年4月5日 お知らせ済み] |
発電所名 | 大飯発電所4号機 | 発 生 日 | 4月14日 | ||||||||||||||||||||||||
件 名 | 第7A高圧給水加熱器非常用水位制御器の不調について (添付図5参照) | ||||||||||||||||||||||||||
事象概要 および 対 策 等 |
定格熱出力一定運転中、4月14日に、第7A高圧給水加熱器※1非常用水位制御弁※2が開くとともに常用水位制御弁※3が閉まり、高圧給水加熱器ドレン(凝縮水)の行き先が脱気器から復水器となりました。このため、熱効率の低下により電気出力が約1.5%低下しました。 事象発生時の運転状況を確認したところ、第7A高圧給水加熱器の水位に上昇傾向はなく、常用水位制御弁で安定して制御されていたにもかかわらず、非常用水位制御弁が開放したことが分かりました。 このため、非常用水位制御弁について調査を行ったところ、非常用水位制御弁の水位制御器※4の内部構成部品である空気ラインのゴム管にひび割れが生じ空気が漏れていることが確認されました。この空気漏れにより、弁を制御する空気圧力が低下し、弁が開いたものと推定されました。 このため、4月15日に、ゴム管を新品に取替え復旧しました。
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(2)その他情報(工学的安全施設の予防保全作業)
なし
保全品質情報については、下記の公開サイトにおいても、準備が整い次第掲載していきます。 |
当社ホームページ(http://www.kepco.co.jp/knic/meeting/index.html)“原子力情報センター(保全品質情報)” |
日本原子力技術協会ホームページ(http://www.nucia.jp)“原子力施設情報公開ライブラリー「ニューシア」” |
以 上