プレスリリース

2007年2月16日
関西電力株式会社

美浜発電所1号機余熱除去系統サンプリングラインの溶接事業者検査に伴う定期検査工程遅延について

 美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力103万1千キロワット)は、平成18年11月1日より第22回定期検査中ですが、本日、今回の定期検査で実施した余熱除去系統※1サンプリングライン※2の溶接形状変更工事において、溶接事業者検査※3(以下「検査」)を実施していないことが判明しました。

 検査未実施箇所は、他の箇所の溶接形状変更工事時に、施工上の観点から取替えたものですが、取り付け時に検査が必要でありました。

 当該部の作業にあたっては、一旦原子炉容器の燃料を取り出し、余熱除去系統の隔離・水抜きを行った上で、検査に必要な手続きを確実に行い、当該部を再溶接し、検査を受けることとします。

 これによりまして、原子炉起動時期が2月下旬から遅れることになります。

以  上

※ 1: 余熱除去系統
  原子炉を停止した後の炉内の燃料の余熱を除去する系統であり、事故時に原子炉を冷却する機能も有している系統。
 
※ 2: サンプリングライン
  配管内流体を分析するために試料採取装置へ導くための系統。
 
※ 3: 溶接事業者検査
  電気事業法第52条に基づいて、溶接部の健全性を確認するために、事業者が溶接検査を実施するとともに、独立行政法人原子力安全基盤機構に溶接安全管理審査を申請し審査を受ける。
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