関西電力を志望したのは、「人々の暮らしを支える役に立ちたい」「地元・関西で働き続けたい」という思いがあったからです。そのなかでもエリア総合職は「送配電会社の最前線で、電気の安全・安定供給を支えるエキスパートとして活躍できる」という点に大きな魅力を感じました。2020年に新しくできた職種のため、業務改善やお客さまの利便性向上など様々な挑戦ができると聞いたことも、入社を決めた理由のひとつです。
私の役目は、電気を利用される方へ託送するための契約手続きやアフターフォローを行い、必要な場所へ必要な電気を安定的にお届けすること。託送とは、発電事業者が「つくる」電気を、小売電気事業者が「調達」して、使う人に「販売」するまで、「はこぶ」役割を担うことをいいます。具体的な仕事内容としては、低圧から特別高圧まで様々な電気の供給、太陽光発電の工事申込の受付や送電日の日程調整など。電気を託送供給するためには電気事業に関する制度や約款があるため、「どういう条件下なら電気を通していいのか」をしっかり勉強することも必要です。制度や約款への理解を深め、お客様が希望される時期に送電でき、「ありがとう」と感謝いただけた時はやりがいを感じますね。
以前、得意先の電気工事業者さんから「市営(府営)住宅の駐車場にコインパーキングを新設するので、電気を通してほしい」という依頼がありました。しかし、託送供給の約款には「1つの場所(構内)に1つの電線しか引き込み工事ができない」という条件があり、この時はいったんお断りした上で、電気を通す他の方法を提案することに。するとその提案が受け入れられ、何とか電気工事の申込が可能になりました。電気工事業者さんから「濱野くんは頼りになる。これからも何か困ったことがあったら連絡するわ」と言っていただけた時は本当に嬉しかったですね。私たちは託送供給のルールを守りながら、お客様の要望や困りごとに応えるのが仕事。無事に解決できたこの出来事は忘れられません。
これまでは電気工事の受付業務を通じて、契約手続きやアフターフォローを中心に行ってきました。2023年8月より同じ託送営業部内のネットワークサービスセンターに異動となり、今後は他の託送業務(再生可能エネルギーの買取契約、電力融通契約など)や、託送供給等約款の制度設計・運用といった業務にもチャレンジしたいと考えています。
また送配電会社は新しい組織で、様々な課題もあるため、託送営業部内での業務改善にも取り組んでいきたいです。そして将来的には託送業務のエキスパートとして、電力の安全・安定供給の根幹を支えていくことが大きな目標です。
関西電力に限らず、学生時代は「会社という場所はとても厳しいところ」だと思っていました。しかし実際入ってみると、上司や先輩がとても優しく、拍子抜けしたくらいです(笑)。またプレゼンテーションやExcelスキル向上のための研修や、若手社員でディスカッションする機会があるなど、社員教育が充実しているところも気に入っています。
阪神ファンなので、仕事を早く切り上げた日や週末は同期と一緒に野球観戦をして過ごしています。2023年に阪神が日本一になった瞬間は涙が止まりませんでした。また休みを取りやすい職場のため、金曜日に有給休暇を取得して2泊3日の旅行へ出かけることも。好きなことができる時間がたっぷりあり、充実した毎日ですね。