プレスリリース

2012年2月17日
関西電力株式会社

原子力発電所の外部電源の信頼性確保に係る開閉所等の耐震評価実施計画書の提出について

 当社は、平成23年6月7日に、原子力安全・保安院から、地震による東京電力福島第一原子力発電所内の開閉所における遮断器等の損傷に関し、当社原子力発電所の開閉所等の地震対策について指示を受け、原子力発電所の開閉所および変圧器の地震影響について分析、評価を行い、その結果を取りまとめ、平成23年7月7日、原子力安全・保安院に中間報告書を提出しました。

平成23年7月7日お知らせ済み]

 平成23年7月7日の中間報告提出時点では、東京電力において、開閉所の遮断器等の損傷についての詳細評価が出ていなかったため、その評価結果に基づく新たな知見が得られた場合は、反映すべきものがないか判断し、最終報告を行う予定でした。
 その後、平成24年1月19日に、東京電力から、機器の損傷原因が詳細に原子力安全・保安院に報告され、これを受けて、原子力安全・保安院から、東京電力の影響評価報告書の内容を踏まえて、原子力発電所等の開閉所の電気設備及び変圧器において、今後発生する可能性のある地震動を入力地震動に用いた耐震性の評価および対策についての実施計画を報告するように指示を受け、本日、原子力安全・保安院に実施計画書を提出しました。
 今後、実施計画に基づき、評価ならびに評価結果に基づく対策を行ってまいります。

以 上

【平成24年1月19日付 原子力安全・保安院からの指示概要】

 原子力安全・保安院(以下「当院」という。)は、本日、平成23年5月16日付け平成23・05・16原院第7号「福島第一原子力発電所内外の電気設備の被害状況等に係る記録に関する報告を踏まえた対応(指示)」に対する追加報告を東京電力株式会社から受けました。
当該報告では、同発電所第1号機及び第2号機の開閉所の遮断器及び断路器の損傷原因の検討のため、開閉所において発生したと想定される地震動を解析モデルに入力し、地震動に対する機器の発生応力を解析したところ、当該機器の損傷原因は、発生したと想定される地震動が設計基準を超過したこと等であることが判明した旨が示されています。
 当院は、一般電気事業者等に対し、同年6月7日付け平成23・06・07原院第1号「原子力発電所等の外部電源の信頼性確保に係る開閉所等の地震対策について(指示)」において開閉所等の地震対策を指示しているところですが、上記の解析結果及び損傷原因を考慮した上で、原子力発電所等の開閉所の電気設備及び変圧器において、今後発生する可能性のある地震を入力地震動に用いた耐震性の評価及び対策の追加的な実施を求めるとともに、その実施計画について、平成24年2月17日までに当院に対し報告することを求めます。

<添付資料>

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